アドビの「新卒採用で企業が重視するスキル」に関する調査によると、2020年は2018年に比べて「デジタルリテラシー(ITツールを使いこなす能力)」の重要度が上昇している。最も重要視されているのは2018年と同様オフィスソフトだが、プログラミングや動画編集、写真加工といったクリエイティブ系スキルの重要度が増しているという。
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アドビは2020年7月29日、国内企業の人事担当者500人を対象に実施した「新卒採用で企業が重視するスキル」に関する調査の結果を発表した。企業が学生の「創造的問題解決能力」をどの程度重視しているかを調べたもので、2018年に続いて2回目となる。
ここでいう創造的問題解決能力とは、「創造性に富んだ革新的な方法で問題や課題を解決する能力」のこと。アドビはこの能力を6つのスキル「課題発見能力」「課題解決方法の発想力/着想力」「情報分析能力」「デジタルリテラシー(ITツールを使いこなす能力)」「クリエイティビティ/創造性」「プレゼンテーションスキル」に分け、それぞれの重要度について調査した。
新卒採用時に特に重視するスキルは「課題解決方法の発想力/着想力」(81.6%。複数回答、以下同)が最も高く、次いで「課題発見能力」(70.8%)、「情報分析能力」(48.0%)が続いた。これらの順位は前回調査と同じだが、重要度が低下している。これに対して「デジタルリテラシー(ITツールを使いこなす能力)」の重要度は前回調査から3.7ポイント上昇し、21.6%だった。
会社で必要なデジタルリテラシーについては、「表計算や文書作成、プレゼンテーションといったオフィスソフトが使えること」を挙げた割合が66.8%(複数回答、以下同)と最も高かったものの、前回調査より7.1ポイント減少。一方、「イラストの制作や加工ができること」を挙げた割合は23.6%で、前回調査時から4.8ポイント増加した。「写真加工ができること」は23.8%で、同6.8ポイント増。「プログラミングをしてアプリが作れること」は19.2%で、同8.8ポイント増。「動画編集ができること」は18.2%で、同7.9ポイント増だった。
なお、今回の調査の対象は、過去1年以内に新卒採用業務に従事し、2020年4月入社の新卒採用で2人以上を採用した企業の20〜65歳の人事部所属社員で、500人から有効回答を得た。
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