レスポンは、アンケートシステム「respon」を、翻訳サービス「DeepL」と連携させた。イベントなどの参加者が投稿したフリーコメントを、外国語から日本語だけでなく、日本語から外国語にもリアルタイムに翻訳する。
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レスポンは2020年10月15日、同社のリアルタイムアンケートシステム「respon」を、AI(人工知能)を活用した翻訳サービス「DeepL」と連携させたと発表した。「企業向けrespon」のオプションサービスとして、同年12月に提供を開始する。イベントなどの参加者が投稿したフリーコメントをリアルタイムに翻訳する。
responは、2015年に教育機関向けサービスとして提供を開始。以来、企業でも入社式や研修などに利用されている。文部科学省の「G20サミット教育関連イベント」など、国際会議での活用事例も増えてきたという。
このような多くの場面で利用されているresponの機能のうち、特に人気があるのがフリーコメントだという。これまでは、イベントに参加した外国人の投稿については、外国語に堪能な進行役がその都度同時通訳していたが、大量のコメントが投稿されると、進行役が翻訳できるコメントの数が限られてしまうという課題があった。
今回のDeepLとの連携は、こうした課題の解決が目的。DeepLが2020年3月に日本語翻訳にも対応したことを機に採用したとしている。DeepLと連携させたresponは、投稿内容をリアルタイムに表示する「LIVE画面」に、コメントが投稿されると同時に翻訳して表示する。英語やスペイン語、中国語など11カ国語に対応する。
さらに、不適切なコメントが投稿されたり、AIが想定外の翻訳をしたりした場合などに、それらを表示しない機能や、複数の会場を中継するイベント向けに会場ごとに異なる翻訳言語を設定する機能も備える。
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