Microsoft Azureのサービスとして提供される、最新のハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)向けオペレーティングシステム(OS)である「Azure Stack HCI」が正式版となり、一般提供が始まりました。
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「Azure Stack」は、Microsoft Azureのサービスと機能をオンプレミスのデータセンターやリモートオフィス、エッジなどに拡張できるハイブリッドソリューションです。
Azure Stackのソリューションは、クラウドで管理されるアプライアンス製品である「Azure Stack Edge」、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)OSである「Azure Stack HCI」、Azureと一貫性のあるサービスと機能をインターネットやクラウドから切断された独自のクラウドや、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境に提供する「Azure Stack Hub」で構成されます。Azure Stack上でアプリを構築、デプロイ、実行することで、さまざまなシナリオに柔軟に対応することができます。
Microsoftは2020年12月10日、最新のAzure Stack HCIを正式にリリースし、一般提供を開始しました。Azure Stack HCIはWindows Server(Server Core)ベースの専用OSであり、最新のセキュリティ、パフォーマンス、機能更新を、Azureのサービスとして提供します(Azureサブスクリプションで利用可能です)。
Azure Stack HCIは、Microsoftのパートナー企業を通じて検証されたハードウェアとともに提供され、スケーラブルなコンピューティングおよびストレージを提供するインフラストラクチャ上に、WindowsおよびLinux仮想マシンやコンテナのデプロイを可能にします。
また、「Azure Backup」や「Azure Monitor」「Azure Security Center」など、Azureの各種サービスとともに、オンプレミスのデータセンターをクラウドにシームレスに拡張することができます。
下記のAzure Stack HCIのWebサイトでは、Azure Stack HCI(OSのみのISOイメージ)の30日無料評価版を申し込むことができる他(画面1)、「Azure Stack HCI Catalog」でAzure Stack HCI対応のハードウェアを検索することができます(画面2)。
岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(2020-2021)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。Microsoft製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。近著は『Windows版Docker&Windowsコンテナーテクノロジ入門』(日経BP社)、『ITプロフェッショナル向けWindowsトラブル解決 コマンド&テクニック集』(日経BP社)。
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