AWSジャパンは、クラウド移行を包括支援する「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ」を発表した。評価、計画立案、移行フェーズに合わせたプログラムを提供し、企業のクラウド移行プロジェクトを支援する。
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アマゾンウェブサービスジャパン(AWSジャパン)は2021年4月20日、クラウド移行支援プログラム「AWS ITトランスフォーメーションパッケージ(ITXパッケージ)」を発表した。企業がクラウド移行を進める際の評価、計画立案、移行フェーズを一気通貫で支援する。
同日の記者説明会で、同社の佐藤有紀子氏(事業開発統括本部 本部長)と、瀧澤与一氏(技術統括本部 レディネスソリューション本部 本部長)が、ITXパッケージの支援概要を説明した。
佐藤氏は企業のクラウド移行のステージを「PROJECT(パイロットプロジェクト)」「FOUNDATION(複数プロジェクト)」「MIGRATION(全社的なクラウドの利用)」「REINVATION(新規ビジネスの創出)」という4つに分類した上で、ITXパッケージ提供の背景を次のように述べた。
「企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現する中で重要となるのが、ステージ3のクラウド利用だ。クラウド移行の支援を推進する中で、人材の育成やプロジェクトの推進で課題を感じている企業が多いことから、日本独自のITXパッケージを提供することにした」(佐藤氏)
ITXパッケージは、評価、移行フェーズでAWSジャパンが提供してきた既存プログラム「AWS Migration Acceleration Program(MAP)」に計画立案フェーズを追加して提供する日本独自のパッケージだ。
具体的には、評価フェーズのクラウド移行のTCO(総保有コスト)を分析する「クラウドエコノミクス」、技術面と非技術面で現状を分析する「マイグレーションレディネスアセスメント」、移行フェーズの一部費用をAWSクレジットとして還元するMAPの支援内容と、計画立案フェーズにおける人材育成や組織立ち上げの支援を組み合わせることで、包括的にクラウド移行を支援する。
「ITXパッケージを通じて企業のクラウド移行にまつわる課題を解決し、クラウド移行の次のステップであるDXを最短距離で実現させることを目指していく」(佐藤氏)
ITXパッケージについて「利用者がどこに課題を持っているか評価フェーズでアセスメントを実施し、必要なサービスを原則無償で提供していくというのが今回の特徴」だと述べ、佐藤氏は支援内容を説明した。
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