パーソル総合研究所は「はたらく人の幸せに関する調査」の結果を発表した。在宅勤務やモバイルワークなどのテレワークは「働く幸せの実感」を上昇させ、「不幸せの実感」を減少させる傾向にあった。
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パーソル総合研究所は2021年6月8日、「はたらく人の幸せに関する調査」の結果を発表した。全体的にはテレワーカーの幸福度が高い傾向にあるが、20歳代に限ると出社者よりも「不幸せ」と感じるテレワーカーが多かった。
今回の調査は、2020年2月の初回調査に続く2回目で、2021年2月に実施した。対象は全国の就業者で、3000人から有効回答を得た。
パーソル総合研究所は「働く幸せ/不幸せ実感」を調査するに当たって、「総合」「頻度」「周囲との比較」「世間との比較」「持続性」という5つの観点について、それぞれ「全くそう思わない」から「とてもそう思う」までの7段階で得点化し、評価した。
例えば「頻度」は「働いていて幸せを感じることが多いかどうか」、「周囲との比較」は「働くことを通じて周りよりも幸せを感じているかどうか」を評価した。
テレワークを実施している人と出社している人を比べると、「働く幸せの実感」や「働く幸せの要因」のほぼ全ての項目について、出社者よりテレワーカーの方が良好な状態にあることが分かった。
テレワークが与える「働く幸せに及ぼす影響」を分析すると、在宅勤務の影響度合い(偏回帰係数)は0.86、移動中やカフェなどでのモバイルワークは0.70、ワーケーション(休養地で休暇を取りながらの業務執行)は0.67だった。一方、サテライトオフィスでの勤務や遠隔勤務は、どちらも「働く幸せ実感」に効果はないことが分かった。
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