MicrosoftはユーザーをレガシーなInternet ExplorerからモダンブラウザであるChromium版Microsoft Edgeに移行させるため、手を替え品を替え(とは言い過ぎかもしれませんが)、積極的に、時には強引に動いています。Windows 10におけるIEのサポートは「2022年6月15日」まで続くのですから、それまではそっとしておいてください……と言いたいです。
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「Internet Explorer(IE)」はレガシーなWebブラウザであり、かなり早い段階からFacebookやYouTube、Twitterなど主要なWeb/SNSサービスはIEでは動作しなくなりました。IEでアクセスしようとすると「Microsoft Edge」に切り替わるようになっています。
Microsoftは同社のWebサイトの一部や、「Microsoft Azure」「Microsoft 365」などのクラウドサービスでIEのサポートを段階的に終了してきました。例えば、「Azureポータル」については、2021年3月末でIEのサポートを終了しています。
Microsoft 365のアプリおよびサービスについては、レガシーなMicrosoft Edgeのサポートを「2021年3月9日」で終了し、「2021年8月17日」にIE 11のサポートを完全に終了しました。現在、IEでMicrosoft 365のアプリやサービスにアクセスすると、意図的にブラウザの設定を変更していない限り、Microsoft Edgeに切り替わると思います(画面1)。
Microsoftは、「Windows 10」の半期チャネル(SAC)のバージョン20H2以降や「Windows 8.1」におけるIEのサポートを、「2022年6月15日」で終了することを発表しています。IEが削除されるわけではありませんが、その日以降、IEのアプリケーション(iexplore.exe)を起動しようとしても、Microsoft Edgeが起動するようになるそうです。
「既にそんな状態になっている」というユーザーもいるでしょう。IEが起動できないわけではありませんが、つい先日までIEでアクセスできていたサイトが、「このWebサイトがMicrosoft Edgeよりも適切に機能します」と表示されるようになり、Microsoft Edgeに切り替わるという状態です。
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