「クラウド同期」と「クラウドバックアップ」はどこが違うのかデータ復元時が問題

Backblazeはユーザーがクラウド同期とクラウドバックアップを利用してデータを適切に保護できるように、両サービスの違いと類似点を解説した。

» 2022年01月25日 17時30分 公開
[@IT]

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 クラウドストレージやクラウドバックアップサービスを提供するBackblazeは2021年12月10日(米国時間)、クラウド同期とクラウドバックアップの相違点を解説した。

 ユーザーが両サービスを活用してデータを適切に保護できるようすることが目的だという。

 クラウド同期とクラウドバックアップは補完的なものであり、両サービスを適材適所で利用することが、コンピューティングのベストプラクティスになっていると、同社は述べている。

 クラウドは、同期サービスやバックアップサービスに向いている。なぜなら同期やバックアップの対象データを保存するための膨大な容量を備えているからだ。ただし、データを高速にやりとりするための帯域が必要になる。クラウド同期とクラウドバックアップのどちらも同様なインフラを必要とするものの、各サービスの機能は大きく異なっている。

クラウド同期とは?

 「Dropbox」「Google Drive」「iCloud Drive」「Microsoft OneDrive」といったクラウド同期サービスは、PCやモバイルデバイス上のフォルダを、他のマシン上のフォルダやクラウドに同期し、ユーザーがさまざまなデバイスからファイル、フォルダ、ディレクトリにアクセスできるようにする。

 これらのサービスでは、ファイルは常に同期されており、変更を反映した最新の状態に保たれる。

 ユーザーがさまざまな場所のさまざまなデバイスからファイルにアクセスし、変更を加えるシナリオでも、他のユーザーとファイルを共有し、他のユーザーも同様にファイルアクセスおよび変更を行うシナリオでも、共通の性質だ。

クラウド同期には課題もある

 クラウド同期は24時間365日、いつでもファイルアクセスとコラボレーションを可能にするが、信頼できるバックアップソリューションとは言えない。幾つかの理由があるからだ。

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