セキュリティサービスを提供しているエフセキュアは2022年3月17日、B2B向け事業に注力する企業「ウィズセキュア」を新設。今後はB2B向け事業をウィズセキュアが、B2C向け事業をエフセキュアが運営する。
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エフセキュアは2022年3月17日、B2B(Business to Business)とB2C(Business to Consumer)向けの事業部門を強化すべく、同社を分割することを発表した。新設するB2Bを主力事業に置く企業名、サービス名は「ウィズセキュア(WithSecure)」だ。分社化によってエフセキュアはB2C事業に注力することとなる。日本法人は社名を「ウィズセキュア株式会社」に同日付で変更した。
分社化にいたったいきさつとして、フィンランド本社F-Secureの創業者兼会長 リスト・シラスマ氏は「サイバー脅威の進化に伴い、当社のB2C事業とB2B事業の共通基盤はますます小さくなってきている」「コンシューマーと企業という2つのオーディエンスには、それぞれ全く異なるニーズを理解し、それに応える2つの異なるブランドを持つ2つの会社が最適なサービスを提供すべきと確信している」と述べた。
F-Secureは1988年にフィンランドで創業した、セキュリティサービスを提供する企業だ。創業当初からコンシューマー向け製品を提供しており、以前はコンシューマー向け製品の売上高がB2Bより高かったものの、近年ではB2Bの売上高の方が高くなっている。
F-Secure アジアパシフィック地域担当バイスプレジデントのジョン・デューリー氏は「市場では、エフセキュアはアンチウイルス製品の会社であると知られています。30年以上にわたり、私たちはアンチウイルス製品において成功しています。しかし、私たちが提供する製品はアンチウイルスだけではありません」と語り、今回の新ブランドと新ブランド名の会社を創設することで、B2B市場における認知拡大を図るとした。
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