ドリーム・アーツは「DXへの認識」に関する調査結果を発表した。自身が勤める企業がDXに取り組んでいるかどうか「分からない」と回答した人の割合は44%で、会社が進めるDXに「絶対に関わりたくない」と回答した割合は14%だった。
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ドリーム・アーツは2022年5月24日、「DXへの認識」に関する調査結果を発表した。それによると、DX(デジタルトランスフォーメーション)に対して消極的な人が多数を占めていることが分かった。この調査は、従業員数1000人以上の企業に勤めている従業員を対象に実施し、1000人から有効回答を得た。
自身が勤める企業がDXに「取り組んでいる」と回答した人の割合は23%、取り組んでいるのは「デジタル化のみ」は27%。これに対して、自身が勤める企業がDXに取り組んでいるかどうか「分からない」と回答した人の割合は44%に上った。
DXへの関心がないだけでなく、関与にも否定的な人が多い。
今後、会社が進めるDXに「ぜひ関わりたい」と回答した人の割合は12%、「少し興味はある」は28%だったのに対して、「絶対に関わりたくない」は14%、「できれば関わりたくない」は21%、「言われたら仕方がない」は25%だった。DXに消極的な理由について聞くと「面倒くさい」が最も多く、23.5%。次いで「大変そう」が21.0%、「自分にできるか不安」が17.6%だった。
自身が勤める会社の経営層はDXを理解しているかどうか、については67%が「経営層はDXを理解していない」を回答した。その理由を聞くと「ビジョンがない」「デジタル化やペーパーレス化をDXと言っている」といった回答が挙がった。
ドリーム・アーツは調査結果について「全体で見るとDXへの認識は非常に低く、現場まで情報が伝わっていない。『関わりたくない』『面倒くさい』とある意味冷めた目で見ている。DXが進まない要因については『経営層の理解の低さ』だと感じている従業員が多いようだ」と述べている。
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