2024年までに、世界人口の75%の個人データがプライバシー規制の対象にGartnerがプライバシーに関するトレンドを発表

Gartnerはプライバシーに関する2024年までのトレンドについて、トップ5を発表した。個人データを保護し、規制要件に対応する上で、企業はこれらのトレンドに注目すべきだという。

» 2022年06月02日 16時30分 公開
[@IT]

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 Gartnerは2022年5月31日(米国時間)、プライバシーに関する2024年までのトレンドについて、トップ5を発表した。世界でプライバシー規制が増え続ける中、個人データの保護と規制要件への対応という課題に対処する上で、企業はこれらのトレンドに注目すべきだとしている。

 Gartnerのアナリスト、ネーダー・ヘネイン氏は、プライバシーを取り巻く状況について次のように概説している。

 「Gartnerは2024年末までに世界人口の75%が、最新のプライバシー規制の下で個人データを保護されるようになると予想している。こうした規制の進展により、企業がプライバシーを業務として取り組む大きな要因が生まれる。ほとんどの企業にはプライバシーに関する専門部署がなく、プライバシー要件に対応する責任は、IT部門、より具体的には、CISO(Chief Information Security Officer:最高情報セキュリティ責任者)が統括するセキュリティチームに委ねられている」

 今後2年間に数十の国や地域でプライバシー規制の強化が進むため、多くの企業がプライバシー対策を今すぐ開始する必要に迫られそうだ。大企業のプライバシーに関する年間平均予算が、2024年までに250万ドルを超えるとGartnerは予想している。

 以下に挙げる5つのプライバシートレンドを理解することは、プライバシー対策に役立つだけでなく、ビジネスリーダーにとっても、顧客の支持の獲得や、より大きな価値の創造、価値創造時間の短縮に役立つと、Gartnerは述べている。

データ管理のローカライズ

 ビジネスを国際的に展開する場合、地域によってプライバシー規制環境がさまざまに異なることから、セキュリティとリスク管理のリーダーはデータ管理に関して、地域ごとに異なるローカライズ戦略を立てる必要がある。

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