パーソルキャリアは、職種とスキルの組み合わせごとに平均年収をまとめた「保存版ハンドブック スキル年収マップ」の「ITエンジニア編」を公開した。
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パーソルキャリアは2022年6月6日、「保存版ハンドブック スキル年収マップ」の「ITエンジニア編」を公開した。これは、パーソルキャリアが提供する転職サービス「doda」の100万件以上の転職統計データを分析し、職種とスキルの組み合わせごとの平均年収をまとめたもの。
パーソルキャリは年収マップを公開した背景として「これまでエンジニアのスキルと年収を結び付けるデータがなかったため、ITエンジニアの採用時の年収は、採用担当者の経験や要件に近い求人情報を基に決められていた。その結果、求めるスキルを持つ人材に対して、企業が提示する金額がマーケットと乖離(かいり)することがあり、『募集はしたものの、人材が集まらない』といった課題が生じていた」としている。
年収マップによると、平均年収が最も高い職種は「ITコンサルタント」の752万円。2位は「セキュリティエンジニア」の675万円、3位は「プリセールス」の670万円だった。
職種とスキルの組み合わせで見た場合、平均年収のトップは「ITコンサルタントとグリッドコンピューティング」の1066万円だった。次いで「セキュリティエンジニアとラインマネジメント」の863万円、「社内情報システム(社内SE)とIFRS」の841万円と続いた。
一方、ITエンジニアが学びたい言語と平均年収が高い言語の間には乖離があるとパーソルキャリアは指摘している。平均年収が最も高い開発言語はSAP製品の開発言語「ABAP」の661万円となっており、2位は「R」の656万円、3位が「Perl」の630万円だった。
それに対し、ITエンジニアが学びたい(強化したい)言語の1位は「Python」だが、平均年収は590万円で年収のランキングで言えば16位だ。2位以下も同様の傾向があり、学びたい言語で2位の「Java」は平均年収が573万円でランキングは18位。3位の「JavaScript」の平均年収は561万円でランキングは31位となっている。
パーソルキャリアは「学びたい言語は今後の需要が見込まれる言語がランクインする傾向にあるのに対して、平均年収が高い言語は以前からニーズが高く、経験や知識が豊富なエンジニアが多いため、学びたい言語と年収の高い言語の順位に乖離が生じた」と分析している。
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