未知の要素を考慮し、柔軟なITインフラ戦略を構築せよGartner Insights Pickup(266)

I&Oリーダーは、いつでもどこでもワークロードを展開できる柔軟な戦略を必要としている。

» 2022年07月22日 05時00分 公開
[Meghan Rimol, Gartner]

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ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。

要約

  • ITインフラストラクチャ戦略は、特定の場所や技術スタックに基づくものから、急速な変化に柔軟に対応できるものへと進化している
  • 新しいインフラストラクチャ戦略は、「IT部門は企業の将来の要件を把握できなくても、アプリケーションやワークロードを必要に応じて、どこにでも展開できなければならない」という考え方を体現する必要がある
  • 将来のインフラストラクチャ設計は技術的な要件に合わせてではなく、ビジネス成果の達成に向けて進めなければならない

 ITインフラは、オンプレミスでアプリケーションとワークロードをサポートしてきたが、クラウドやエッジ、データセンター、またはその組み合わせによって「どこでもインフラ」をサポートするように進化してきた。この変革が進む中、インフラとオペレーション(I&O)のリーダーは、未知の要素を考慮した設計をし、急速な変化への柔軟な対応ができるようにしなければならない。

 「多くの企業では、ITインフラがさまざまな方向に同時に拡大し、ハードウェアやソフトウェア、サービス、プロバイダーが複雑に絡み合った構造になっている」と、Gartnerのアナリストでディスティングイッシュト バイスプレジデントのデイヴィッド・カプッチオ(David Cappuccio)氏は指摘する。

 「I&Oチームはこの構造を再設計し、ITによってビジネスにどのように価値をもたらすかを見直す時期に来ている」(カプッチオ氏)

 新しいインフラ戦略は、「IT部門は、自社の将来の要件を把握していなくても、アプリケーションやワークロードを必要な場所に迅速に展開できなければならない」という現実に適応しなければならない。

分からない(分かるはずもない)要素があることを認識する

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