2021年のDBMS市場――成長が続くオープンソースDBMSGartner Insights Pickup(269)

Gartnerのデータベース管理システムチームには、よく「オープンソースDBMS(OSDBMS)を検討すべきか」という質問がある。今回は、OSDBMSの進化と市場価値について考えてみよう。

» 2022年08月19日 05時00分 公開
[Merv Adrian, Gartner]

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 Gartnerのデータベース管理システム(DBMS)チームに非常によく寄せられる問い合わせの1つは、簡単に言えば、「オープンソースDBMS(OSDBMS)を検討すべきか」というものだ。

 過去2年間のチームへの問い合わせのうち、ユーザー企業からのオープンソースについての問い合わせは全体の3.6%を占めた。私たちはいつもこう答える。「はい、検討すべきです。ただし条件があります。商業的にサポートされていることと、要求通りのパフォーマンスを発揮できるかをPoC(概念実証)でテストし、要件を満たすかどうかを確認できることです」

 だが、OSDBMSについて問い合わせて来るのは、ユーザー企業だけではない。投資家は、OSDBMSが商業的に存続が可能かどうかを知りたがっており、新しい機会を探っているベンダーはしばしば、オープンソースを新製品の基盤に据えようと考える。理由は違うものの、彼らは「OSDBMSは商業的に重要な、興味を持つべき市場なのか」という同じ疑問を持っている。

OSDBMSは、市場の一大勢力ではなさそうに見える。だが、具体的な数字は把握しにくいものの、大きなお金が動く分野となっている

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