米Microsoftは、画像生成AI「DALL・E 2」のサービス提供開始を発表した。Microsoft Teamsなどの既存製品にもAI活用の新機能を組み込んだ。AIで文書/コンテンツを処理する「Microsoft Syntex」も発表した。
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米Microsoftは2022年10月12日(米国時間)、年次イベント「Microsoft Ignite」で、「DALL・E 2」など、多様なAI活用サービスを発表した。「Microsoft Teams」などのエンドユーザー向けツールへのAIの組み込みも目立つ。さらに、AIを活用したコンテンツの管理/処理サービスを発表した。
まずMicrosoftは、OpenAIが開発した画像生成AI「DALL・E 2」を、Azure上のサービスとして提供開始すると発表した。これはテキスト(や画像)を入力することで、自動的に画像を生成するモデル。OpenAIとの提携に基づく「Azure OpenAI Service」(大規模自然言語モデルGPT-3も含まれる)のメニューに加わる。 Azure OpenAI Serviceは現在のところ限定プレビュー段階。
Microsoftは、先行ユーザー事例として、玩具メーカーMattelのデザイナーが、 新たなミニカー商品のインスピレーションを得るのにAzureのDALL・E 2サービスを使ったことを挙げている。
また、Azureでは「Azure Cognitive Service」も強化した。
テキスト理解・分析の「Azure Cognitive Service for Language」では、要約機能を強化。 ミーティング内容をインデックス付きで要約できるようになった。また、90以上の言語に対応した。テキスト・音声変換の「Azure Cognitive Service for Speech」では、テキスト読み上げに感情を組み込めるようになった。
MicrosoftはこうしたAI機能を、Teamsなどのエンドユーザー向けツールに組み込んで強化している。
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