ノークリサーチは、中堅・中小企業を対象に実施したローコード/ノーコード開発ツールに関する調査結果を発表した。それによると特定のツールに集中することなく、用途や企業規模などによってそれぞれ異なるツールを導入していることが分かった。
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ノークリサーチは2022年11月28日、ローコード/ノーコード開発ツールに関する調査結果を発表した。これは年商500億円未満の中堅、中小企業に勤め、情報システムの導入や運用管理、サービスの選定などに携わる人を対象に実施したもの。調査ではローコード/ノーコード開発ツールを「プログラミングが全く不要、または簡易なプログラミングによってアプリケーションを開発できるツール」と定義し、以下の6つに分類している。
導入済み/導入予定のローコード/ノーコード開発ツールについて聞いたところ、「導入済み」では「intra-mart Accel Platform」(15.1%、複数回答、以下同)と「GeneXus」(14.4%)のシェアが高かった。
「導入予定」については上から順に「AppSQUARE」(15.5%)、「楽々Framework3」(15.5%)、「Web Performer」(15.2%)などのツールが挙がった。ノークリサーチは「これまで超高速開発ツールはオンプレミスでソースコードを生成する方式が主流だったが、現在は開発環境をクラウドで提供する方式が活発になっており、『PaaSとして提供されているもの』との差異が少なくなりつつある」と分析している。
ローコード/ノーコード開発ツールの用途について聞いたところ、ツールの分類ごとに異なる結果が出た。「既存システムの機能追加」の用途については超高速開発ツールは(導入予定より)導入済みの企業の割合が多く、PaaSとして提供されているものでは、逆に導入予定の企業の割合が多かった。また、「レガシーマイグレーション」の用途では、超高速開発ツールは導入予定の方が高く、PaaSとして提供されているものでは導入済みの方が高かった。
これらの結果からノークリサーチは「既存システムの機能追加にはPaaSとして提供されているものが適しており、レガシーマイグレーションについては超高速開発ツールの方が適している」と分析している。
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