OpenAIのテクノロジーも活用した、英会話学習アプリが登場 Speakeasy Labsが「Speak」日本版をリリース新ベンダー/新製品じろじろウオッチ(6)

Speakeasy Labsは、英語スピーキングに特化した特化型学習アプリ「Speak(スピーク)」の日本語正式版を2023年2月9日にリリースした。独自開発の自動音声認識技術やChatGPTを支えるAI技術、英語学習ノウハウにより対人英会話以上の体験を提供するとしている。

» 2023年03月06日 05時00分 公開
[ANDG CO., LTD.]

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OpenAIのテクノロジーも活用した、AI英会話講師が登場

 米国に本社を置くSpeakeasy Labsが提供する英語スピーキングに特化した特化型学習アプリ「Speak(スピーク)」は、対人英会話レッスン同様のスピーキング学習が可能となるAIによる英会話学習のためのスマートフォンアプリだ。技術的背景には、同社が独自に開発した自動音声認識技術や英語学習ノウハウに加え、AIチャットサービス「ChatGPT」の開発で知られているOpenAIとのパートナーシップがある。AIとのレッスンのため、対人英会話レッスンで障壁となる「英語をうまく話せないことで感じる恥じらい」なくスピーキングスキルを向上できる。

 スピークは、2018年に韓国の学習者向けのバージョンがリリースされ、2020年には100万ダウンロードを達成した。2022年10月にはOpenAIから資金調達と同時に日本語版をソフトローンチし、2023年2月9日に本格的なサービス展開を開始した。

 2020年度から小学校における英語教育が必須化し、一部公立高校や大学入試でのスピーキングテストが導入されている。このため、「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」に加え、「話す(スピーキング)」「聞く(リスニング)」を加えた4技能をバランスよく習得することが求められるようになった。学校だけでなく、ビジネスの場面においても英語のコミュニケーションが増えており、英会話学習をするビジネスパーソンも多い。

 4技能のうち、スピーキング学習には相手が必要で、これまで対人の英会話レッスンが主流となっていた。しかし「うまく話したいが、流ちょうに話せないことに対する恥じらい」や「うまく話せないことで講師や他の生徒を待たせてしまうプレッシャー」などが障壁となり、話す機会を生かせず、技能の向上に悩みを抱える学習者は多い。スピークでの学習は、相手がAIであるため、このような苦手意識を持たずに学べる。

話す回数を意識した、レベル別のコースを用意

 学習者のレベルに合わせたコースが5つ用意されており、自己紹介の練習から始まり、友人との会話などに発展する「超初級」が2コース、ショッピングや旅行の計画など少し高度な日常会話を習得する「初級」が2コース、食事や仕事での会話などを習得「中級」が1コースとなっている。各コースはおよそ1カ月で英単語やフレーズを習得できるカリキュラムとなっている。学習内容の強化、定着のため学習コンテンツに加え、ドリルやレッスンサマリーも用意されている。

 全てのコースで学習者はAI講師の発音に続けてスピーキングをし、それに対してAIが発音矯正などを指導する。AI講師によるレッスンは、「ホテルでのチェックイン」「レストランでの注文」「職場への差し入れ」などさまざまなシーンのロールプレイができ、実践的なスピーキング練習ができる。他にも、スピーキングにおける強弱の付け方によって変わるニュアンスや、会議の際に多用される表現、各種文法のシーン別利用方法などを学べる「ミニコース」もある。

 スピーキング技能の習得には話す回数を重ねることが求められる。Speakeasy Labsによると、全てのレベル別コース、AI講師、ミニコースにおいてリスニング後にスピーキングを行うことで、他の英語学習アプリと比較し、同じ時間で10倍以上の英語を話すことができるとしている。

 アプリは無料で試用ができるが、AI講師など1000以上のスピーキングレッスンや発音矯正などを利用するには「プレミアムプラン」または「プレミアムプラス」の加入が必要。料金は、プレミアムプランが年1万2800円(税込み、以下同)、または月1800円で、プレミアムプラスは年2万9800円、または月4000円で利用できる(金額は2023年2月24日現在のもの)。決済後満足できない場合は7日以内であれば全額返金に応じるとしている。

 iOSやAndroidに対応したアプリのため、スマートフォンやタブレットでレッスンが可能だ。対人英会話レッスンの恥ずかしさやプレッシャーに加え、まとまったレッスン時間がないと悩む学習者が好きな時間や場所で学習できる環境と機会を提供する。

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