New Relicがデプロイなどの変更を追跡する機能、「DevOpsにおけるリスクの管理に役立つ」CI/CDツールとプラグインで連携

New Relicが、ソフトウェアデプロイなどの変更イベントを、パフォーマンスデータとマッピングし、トラブルシューティングなどを容易にする新機能を日本で発表した。これにより、リリースサイクルの高速化を妨げるリスク対応の課題を軽減できるという。

» 2023年03月08日 12時44分 公開
[三木泉@IT]

 New Relicの日本法人は2023年3月8日、エンジニアが加える変更をアプリケーションパフォーマンスのデータにマッピングし、スループットの低下やエラーの増加などのトラブルへの迅速な対応を支援する、「Change Tracking(変更追跡)」機能の一般提供を、日本で発表した。

 この機能では、パフォーマンスに関する時系列的なグラフに、変更イベントを自動的にプロットすることができる。例えば変更イベント後にアプリケーションのパフォーマンスが大幅に低下している場合、クリックによって加えた変更の詳細を確認し、ロールバックするなどの対策につなげられるという。

 新機能により、例えばアプリケーションの新バージョンをリリースしたタイミングをチーム全員が把握し、リリースの前後で主要なメトリクスがどう変化しているかをリアルタイムに把握できる。そして、問題発生時にはリリースに関連する根本原因を素早く特定でき、リスクを最小限に抑えられるとNew Relicは説明する。

 「DevOpsをうまく回せない原因の一つに、変更によるリスクを避けたいということがある。このため保守的な企業では、いったんデプロイするとシステムを塩漬けし、パッチも当てたがらないケースが見られる。だが、変更によって何らかの問題が起きたらすぐ気づき、迅速に対応できるのであれば、このリスクは軽減できる。安心感が得られることで、DevOpsを推進しやすくなる」(執行役員CTOの松本大樹氏)

 この変更追跡機能では、さまざまなサードパーティーツールと連携し、変更の情報を取り込むことができる。そして変更の前後での関連エラー数や関連ログ数の推移、レスポンスタイム、スループットの変化、エラーレートなどを示せる。複数バージョンのデプロイメントに関する情報を容易に比較することもできるという。また、過去1年間のデプロイにつき、さかのぼって情報を確認できる。

 New Relicでは、CircleCI、Jenkins、JFrog、GitHub Actionsなどにプラグインを提供し、自動的な連携を進めていくという。また、この機能ではソフトウェアリリースのみならず、インフラにおける変更なども対象となっている。

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