正社員1万5000人に聞き取りして分かった「副業の実施率」は1割未満 パーソルキャリア約4分の1の企業は副業を認めているが……

パーソルキャリアは、副業に関する実態調査の結果を発表した。それによると実際に副業をしている人の割合は1割以下で、副業による平均月収は約5万円ということが分かった。

» 2023年03月14日 08時00分 公開
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 パーソルキャリアは2023年3月13日、副業に関する実態調査の結果を発表した。さまざまな業界で正社員として働いている20〜59歳の会社員を対象に副業の有無や内容、月収などについて調査したもので、1万5000人から有効回答を得た。それによると、実際に副業を「している」と回答した人は8.2%、「検討中」は18.4%だった。

画像 副業をしている人の割合(提供:パーソルキャリア

 男女別に見ると副業を「している」人の割合は、男性が7.7%、女性が9.1%だった。職業別では「クリエイティブ系」(15.9%)、「コンサルタント/不動産専門職」(12.7%)、「医療系専門職」(12.6%)で副業をしている人の割合が高かった。

副業の月収は「1万未満」が最多

 副業による月収は、「1万円未満」の割合が最も高く29.1%。次いで「10万円以上」が15.9%、「1万円台」が15.4%。平均は5万1218円。年代別に見ると、20歳代の平均月収は3万4883円、30歳代は3万5208円、40歳代は6万5284円だった。

画像 副業の月収の割合(提供:パーソルキャリア

 調査を実施した2022年8月時点で、勤務する会社が副業を認めているかどうかについて聞くと25.3%が「認められている」と回答し、49.8%が「禁止されている」と回答した。業界別で見ると、副業を認めている割合が多いのは「旅行、宿泊、レジャー」(38.5%)、「IT、通信」(36.8%)、「人材サービス、アウトソーシング、コールセンター」(34.%)などだった。

画像 業界別で見た副業の許可状況(提供:パーソルキャリア

 副業の内容を見ると、上位3位は「サービス業(接客、販売)」(20.8%、複数回答、以下同)、「株/FX」(19.4%)、「ネットビジネス(通販、アフィリエイト、ネットショップ運営)」(11.4%)だった。男女別に見ると、「サービス業(接客、販売)」は女性、「株/FX」と「ネットビジネス(通販、アフィリエイト、ネットショップ運営)」は男性の割合が多かった。

 副業をしている時間では、「休日」(70.2%、複数回答、以下同)や「勤務終了後」(42.8%)が多く、副業を始めたタイミングでは「2019年以前」と回答した人が5割以上を占めた。

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