ガートナージャパンは、企業がデータを活用してビジネス成果を実現するにはデータ管理環境の近代化と内製化が必要との見解を発表した。近代的なデータ管理基盤と活用手段となる技術を理解し、内製化を前提に人材を確保する必要があるとしている。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
ガートナージャパンは2023年4月5日、データとアナリティクス(D&A)に関する最新トレンドと指針についての見解を発表した。
ガートナージャパンの一志達也氏(シニア ディレクター アナリスト)は、「企業は近代的なデータ管理基盤と活用手段となる技術を理解して進化させる必要がある。特に、ビジネスの課題解決に関わる部分については、内製化を前提に人材の確保を推し進める必要がある」と述べている。
一志氏によるとD&Aを支える分析環境やデータ管理環境は大きく変化しているという。同氏は伝統的な「データウェアハウス」(DWH)から変化した7つの要素を挙げる。
例えば「データ利用環境や手法の多様化」については、これまでDWHに蓄積されたデータを活用する代表的な手段は「BI」(Business Intelligence)だったが、現在はそれ以外の選択肢も無数にある。同氏は「機械学習モデルの作成やメンテナンス、メトリクスストアなど、データを有効活用するためには適切な手段を用いて情報提供を適時行う意識が必要だ」と指摘している。
「D&Aのリーダーが、より大きなビジネス上の成果を獲得するには社内外に向けての発信力を高めることが重要だ。技術的な側面では、クラウドファーストで機動力を向上させ、柔軟性と弾力性に優れたインフラでIT資産を運用することも検討すべきだ。それらを実現するには、D&AやITのスキルに加えて、ビジネスの専門知識とソフトウェアのスキルが必要になることから、専門性の高いD&Aチームによる内製化が重要な要素になる」(一志氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.