AWS活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。今回はAWSのCI/CDサービスの一つ「Amazon CodeStar」の概要、クラウド開発環境「AWS Cloud9」を使用したソースコードの修正からデプロイまでを紹介します。
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「Amazon Web Services」(AWS)活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。今回はAWSのCI/CD(Continuous Integration/Continuous Delivery)サービスの一つ「Amazon CodeStar」の概要、クラウド開発環境「AWS Cloud9」を使用したソースコードの修正からデプロイまでを紹介します。
Amazon CodeStarはAWSが提供するCI/CDサービスの一つです。作成したいサービスの種類やその言語を選択することで、自動的にCI/CDパイプラインが立ち上がり、環境を構築してくれます。IDE(統合開発環境)とも容易に連携できます。
アプリケーションを立ち上げるだけなら、ソースコードの事前準備は不要です。
今回は以下の手順で、Cloud9を利用して、CodeStarで作成されたソースコードを修正します。
CodeStar画面を開き、「プロジェクトの作成」ボタンを押します。AWSのサービス、アプリケーションタイプ、言語からそれぞれ好きなものを選択します。2023年2月現在、下記の中から選択できます。
今回は次の構成でプロジェクトを作成します。
テンプレートを選択し、画面右下の「Next」ボタンを押します。
プロジェクト名を入力します。今回は「CodeStar-Test」にします。プロジェクトIDとリポジトリ名は、プロジェクト名を入力すると自動で入力されます。プロジェクトのリポジトリは、「CodeCommit」(AWS CodeCommit)を選択します。
EC2のインスタンスタイプやネットワークを設定します。任意の設定を選択して「Next」ボタンを押します。この時にパブリックな環境を選択しないと、アプリケーションにアクセスできないので注意してください。
レビュー画面に遷移するので、内容に問題ないことを確認して「プロジェクトの作成」ボタンを押します。
その後、「AWS CloudFormation」やCI/CDパイプラインが立ち上がり、自動でEC2インスタンスにデプロイします。10分ほど待機するとデプロイが完了します。
今回作成したプロジェクトの画面から、「アプリケーションの表示」ボタンをクリックします。
すると、CodeStarが作成したWeb画面に遷移します。
CodeStarが自動で作成したコードをCloud9で編集できるように、設定します。今回作成したプロジェクトの画面で「AWS Cloud9の設定」ボタンを押します。
Cloud9のEC2インスタンスを設定します。それぞれ任意の値を入力し、「環境の作成」ボタンを押します。
3分ほど経過するとCloud9の環境が作成されます。Cloud9の画面に移動し、作成された環境を選択した上で、「Open in Cloud9」ボタンを押します。
IDEの画面に遷移できると思います。
今回はjspファイルとcssファイルを更新して、Web画面の表示文言と背景色を変更しました(ソースの修正内容は割愛)。ソースの変更後、IDE画面の下部にあるターミナルでGitコマンドを実行します。
下記の通りにコマンドを実行することで、masterブランチへのプッシュまで完了します。
プッシュから5分ほど経過した後、再びWeb画面にアクセスすると、画面の表示が変更されていることを確認できると思います(背景色を緑系の色に変更し、画面中央下部の文言に「hogehoge.」を追加)。
以上がCodeStarを利用したWebアプリケーションの開発作業です。
CodeStarの利用経験がなくても15分ほどで、サンプルのデプロイまで完了できると思います。
今回は紹介していませんが、EclipseなどのIDEと統合することもできるので、Cloud9でEC2インスタンスの料金がかかることを懸念している方は、そちらも試してみてはいかがでしょうか。
株式会社システムシェアード
ITの力で社会を豊かにするために日々勉強中。クラウドの知識を深めるためにAWSのアソシエイト資格を全て取得。現在はAWSを利用したサービスの開発に従事しながら開発現場の知識・経験を研さん中。将来的にはAIを活用しながら、多くの人に喜んでもらえるサービスを作りたいという夢を胸に抱いている。
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