停止したのに自動復旧で損してる? 「Amazon RDS」のインスタンス管理を「AWS Systems Manager Automation」で自動化する方法AWSチートシート

AWS活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。今回は「AWS Systems Manager Automation」と「Amazon EventBridge」を利用した「Amazon Relational Database Service」(RDS)のインスタンス停止方法を紹介します。

» 2023年05月25日 05時00分 公開
[金光適株式会社システムシェアード]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

 「Amazon Web Services」(AWS)活用における便利な小技を簡潔に紹介する連載「AWSチートシート」。以前、本連載の中で「AWS Systems Manager Automation」を利用した「リスクあるリソースの自動検知、自動修復」を紹介しました。今回は同じく運用時に便利なSystems Manager Automationと「Amazon EventBridge」を利用した「Amazon Relational Database Service」(RDS)のインスタンス停止方法を紹介します。

RDSのインスタンス管理について

 RDSは停止していても7日間で自動で復旧し、インスタンスが起動します。しかし、自動で起動されると余計な料金がかかってしまい、困る場面も多々あります。かといって削除すると、毎回インスタンスを作成しなければならないので手間になります。

 例えば、性能環境として用意していて、利用時のみ起動し、それ以外では停止し続けておきたい場合や、開発環境のために、日中のみ起動して夜間は停止したい場合などでSystems Manager AutomationとEventBridgeを利用したRDSのインスタンス管理を利用できます。

サービスの構築

 今回はテスト用にRDSのインスタンスを自動で作成し、その後RDS停止のAutomationをEventBridgeで定期的に実行し、RDSインスタンスを停止し続けるように設定します。特にスクリプトなどを記載する必要はなく、コンソール上で設定を全て完結できます。

 構築の手順は以下の通りです。

  1. RDSのインスタンス作成
  2. IAMの作成
  3. EventBridgeの作成

1.RDSのインスタンスの作成

 テスト用に停止させるRDSのクラスタ、インスタンスを作成します。テスト用なので、デフォルトで作成します。「AWSマネジメントコンソール」にログインし、RDSダッシュボードから「データベースの作成」をクリックします。

 遷移した画面で、次のように選択して「データベースの作成」を押します。

※今回、テスト用なので、簡単に作成しますが、現場で利用する際は可用性やセキュリティなどを考慮、検討して設定してください。

 ステータスが「利用可能」になったら、本工程は完了です。

2.IAMの作成

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。