IDC Japanは、国内AIシステム市場の予測を発表した。2022年の市場規模は、対2021年比35.5ポイント増の3883億6700万円。2023年は、対2021年比で27.0ポイント増の4930億7100万円になる見込みだという。
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IDC Japanは2023年4月27日、国内AI(人工知能)システム市場の予測を発表した。2022年の市場規模(エンドユーザー支出額ベース)は、対2021年比35.5ポイント増の3883億6700万円。2023年は、対2021年比27.0ポイント増の4930億7100万円の見込み。また、2022〜2027年の年間平均成長率(CAGR)は23.2%で推移するとみており、2027年には1兆1034億7700万円になると予測している。
IDC Japanは「2022年の成長を支えたのは、フォロワー層がDX(デジタルトランスフォーメーション)に本格的に着手し、AIの利用を活発化させたことだ。また、継続的にDXに取り組んでいるリーダー層も、AIを活用したデジタルビジネスのソリューション化に注力した」と分析している。
2023年の国内AIシステム市場については、品質管理などの代表的なAIのユースケースに加えて、高度なプロセスオートメーションやコンテンツ作成など、企業のホワイトカラーの生産性向上を目的とするユースケースに拡大するとみており、「『ChatGPT』などの大規模言語モデルを活用する生成系AIが、国内の企業のデジタルビジネスを活性化させるきっかけになる」と予測している。
IDC Japanの飯坂暢子氏(Software & Services リサーチマネージャー)は、「AIシステム市場が成熟期に差し掛かっていたタイミングで最新AI技術が投入されたことを契機に、再び市場は大きく変化している。ITベンダーは技術戦略について早急にアセスメントを実施し、自社の競争の源泉を見極める必要がある」と述べている。
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