データエンジニアが支持する各分野のトップ製品、注目技術は? Airbyteが順位発表886人が回答

データパイプラインプラットフォームのAirbyteは、データエコシステムに関する調査レポート「The State of Data 2023」を公開した。886人の回答を集計、分析したものだ。データエンジニアリング分野で注目されている技術が分かる。

» 2023年06月15日 12時30分 公開
[@IT]

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 データパイプラインプラットフォームのAirbyteは2023年5月25日(米国時間)、データエコシステムに関する調査レポート「The State of Data 2023」を公開した。北米、欧州、アジアを中心に886人の参加者から回答を得た。回答者の属性は、データエンジニアまたはソフトウェアエンジニアが中心(50%)だ。

 同調査では、データエンジニアリング分野で注目されている技術を調査しており、各領域で注目されている技術や導入動向を明らかにした。

データエンジニアリング分野で注目されている技術とは?

データ変換

 データ変換に関して最もポジティブな反応が得られているのはdbtだ。実際に最も使用されている技術はPandasだった。エンタープライズでは特に顕著で、SparkとPandasの両方がdbtよりも多く使われている。しかし、エンタープライズで最も「試してみたい」技術としてはdbtが挙がった。

(提供:Airbyte) (提供:Airbyte)

DWH

 DWH(データウェアハウス)ではSnowflakeとBigQueryが2大トップで、Databricksにも好意的な意見が多い。一方、劣勢なのはAzure Synapseだ。DatabricksはBigQueryとSnowflakeと同様の使用率と好意的な意見がある(1位はSnowflakeで、Databricksが2位)。Amazon Redshiftも存在感があるものの、「試してみたい」と回答した割合は最も少なかった。

(提供:Airbyte) (提供:Airbyte)

データオーケストレーション

 特にエンタープライズでは、大勢がセルフホスティングのApache Airflowを使用している。Dagsterは「試してみたい」と回答した数が最も多かった。Airbyteは、企業向けのセルフホストソリューションが好まれる証拠だと考察している。

(提供:Airbyte) (提供:Airbyte)

ビジネスインテリジェンス

 巨人であるLookerとTableauは依然として群を抜いているが、Tableauから新しいソリューションへの移行も著しいとした。

(提供:Airbyte) (提供:Airbyte)

データ品質

 Great ExpectationsとMonte Carloが市場をリードしている。他のツールは、ほとんどが知られておらず、検討されていないものもある。

(提供:Airbyte) (提供:Airbyte)

リバースETL

 HightouchとCensusが拮抗しているが、市場の大部分はまだ未開拓だ。「分からない」の多さが示すように、この技術の市場投入はまだ早い。

(提供:Airbyte) (提供:Airbyte)

データカタログ

 DataHubとAtlanがリードしている状況だ。

(提供:Airbyte) (提供:Airbyte)

参考にされている情報源は?

 同調査では、コミュニティーやコミュニティーが活用するリソースも調査した。最もフォローされているニュースレターは「Towards Data Science」で、最もフォローされているポッドキャストは「Data Engineering Podcast」だった。「Seattle Data Guy」が最もフォローされているYouTubeチャンネルだった。

 The State of Data 2023は、所在地や企業規模、経験年数に基づくフィルタリングが可能で、より多くの視点から洞察を得ることができる。2024年以降の調査では他のコミュニティーが持つデータも反映する予定だ。

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