ITRは、国内のZTNA市場規模の推移と予測を発表した。同社は2021〜2026年度の年平均成長率を16.8%と見込んでおり、2026年度の市場規模は37億円に達すると予測している。
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アイ・ティ・アール(ITR)は2023年6月15日、国内の「ZTNA」(Zero Trust Network Access)市場規模の推移と予測を発表した。2021年度の売上金額は、対2020年度比70.0ポイント増の17億円だった。2022年度については、対2021年度比で40.0ポイント増の23億8000万円と予測している。
企業システムのクラウドシフトとテレワークの定着に伴い、従来の「境界型防御セキュリティ」を見直し、ZTNAの導入を検討する企業が増えている。
「ゼロトラストセキュリティ」という概念が定着したことや、VPN機器の脆弱(ぜいじゃく)性を突いた攻撃が起きていることなどの要因からZTNAへの注目が高まっており、市場が大きく成長しているという。
ITRの藤 俊満氏(コンサルティング・フェロー)は、「自宅などからVPNを使用して社内ネットワークにログインし、クラウドサービスを使用するというやり方では、同時ログイン数の制限があったり、レスポンスが遅くなったりする問題がある。ZTNAであればその問題を解決できるため、今後はVPNに代わってZTNAが主流になるだろう」と述べている。
ITRは、2021〜2026年度の年平均成長率(CAGR)を16.8%と見込み、2026年度の市場規模は37億円に達すると予測している。
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