IDC Japanは、国内クライアント仮想化関連市場のシェアを発表した。DaaS市場の2022年の売上額は1090億円で、シェア1位はNTTデータだった。
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IDC Japanは2023年6月29日、国内クライアント仮想化関連市場のシェアを発表した。国内シンクライアント専用端末市場や国内クライアント仮想化ソリューション(オンプレミス)市場、国内クライアント仮想化サービス(DaaS:Desktop as a Service)市場などについて、それぞれの主要ベンダーの競合状況を分析している。
国内シンクライアント専用端末市場の2022年の出荷台数は、対前年比28.8%減の15万5844台で、3年連続でマイナス成長だった。だが、IDC Japanによると2022年が“底”になるという。同市場は規模が小さく、7年ごとのリプレースメントサイクルに影響されるため、「次にピークが来るのは2026年になる」とIDC Japanは予測している。同市場のベンダー別シェアは、1位が日本HP、2位が富士通、3位がAtrust、4位がデル・テクノロジーズ、5位がレノボ・ジャパンだった。
国内クライアント仮想化ソリューション市場の2022年の売上額は、対2021年比で9.9ポイント減の5598億円。こちらも3年連続でマイナス成長となる。ベンダー別シェアは、1位が富士通。次いで、2位が日立製作所、3位がNEC、4位が伊藤忠テクノソリューションズ、5位がキンドリルジャパンの順だった。
国内DaaS市場の2022年の売上額は、対2021年比13.7ポイント増の1090億円。2022年はプライベートクラウド型のDaaSに加えて、パブリッククラウドを利用したものも増えたという。ベンダー別シェアは、1位がNTTデータ、2位が富士通、3位が日鉄ソリューションズ、4位がNEC、5位がインターネットイニシアティブだった。
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