Microsoft、Visual Studio CodeのUnity拡張機能を発表 利用方法は?Unityゲームデバッグするには?

Microsoftは、Visual Studio CodeのUnity拡張機能を発表した。

» 2023年08月25日 10時00分 公開
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 Microsoftは2023年8月3日(米国時間)、WindowsやLinux、macOSに対応するクロスプラットフォームのエディタ「Visual Studio Code」(以後、VS Code)のUnity拡張機能のプレビューを発表した。C# Dev KitとC#の拡張機能をベースにしており、Unityでクロスプラットフォーム開発をするための包括的なツールキットを提供する。

VS CodeのUnity拡張機能(提供:Microsoft) VS CodeのUnity拡張機能(提供:Microsoft)

 同拡張機能を使用すると、VS Codeにて、Unityで構築されたゲームをデバッグ可能になる。C# Dev KitとUnity拡張機能は、Visual StudioとVisual Studio Tools for Unityのように生産性を向上させ、デスクトップやモバイル、コンソールなど、対象とするプラットフォームに関係なく、VS CodeでC#を使用してUnityの開発を支援する。

Roslynを用いたコード編集に対応

 C#の編集は、新しく更新されたオープンソースのC#拡張機能で支えられており、強力なIntelliSenseによるコード補完、行全体の補完やスター付きのサジェスト、AI(人工知能)アシスト機能を利用できる。

 Unity拡張機能にはUnity Roslyn Analyzersプロジェクトも含まれており、Unityに合わせたカスタムサジェストやコード修正もできる。

Unityゲームをデバッグするには

 Unity拡張機能を利用すると、Unityエディタまたは単独で実行中のUnityゲームを、Unityがサポートする全てのプラットフォームで実行しながら簡単にデバッグできる。[F5]を押してUnity Editorで実行中のゲームにデバッガーをアタッチするか、Attach Unity Debuggerコマンドを使用して、デバッグ可能なUnity EditorとUnity Playerのリストを表示させる。その後、コードにブレークポイントを置き、Unityでゲームを実行する。

Unityの拡張機能を利用するには

 Unity拡張機能を利用するにはUnity 2021が必要となる。次に、VS Code用のUnity拡張機能をインストールする。なお、VS Codeは、C# Dev KitやC#拡張機能など、Unity拡張機能が依存する全ての拡張機能を自動的にインストールする。

 VS CodeのUnity拡張機能は、Visual Studio EditorのUnityパッケージに依存しているため、Unityのパッケージマネージャで、Visual Studio Editorパッケージが“2.0.20”以上にアップグレードされていることを確認する必要がある。なお、VS Code Editorパッケージはレガシーパッケージで、現在はメンテナンスされていない。

(提供:Microsoft) (提供:Microsoft)

 Visual Studio Editorのパッケージを最新版に更新したら、Unityの環境設定からVS CodeをUnityの外部C#エディターとして設定する。

 次にUnityでC#ファイルを開くと、UnityがVS Codeを開く。

 C# Dev KitとVS CodeのUnity拡張機能は、Visual Studioと同じインフラの上に構築されており、Visual Studioと同様の条件でライセンスされている。つまり、Visual Studio Communityに適用される条件と同様に、個人、アカデミア、オープンソース開発では無料となる。組織向けには、C# Dev Kitとその拡張機能がVisual Studio ProfessionalとEnterpriseのサブスクリプションおよびGitHub Codespacesに含まれている。

 なおMicrosoftは、統合開発環境のような機能性を求める場合には、Visual StudioとVisual Studio Tools for Unityの併用を推奨している。

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