Googleが、Google検索使用時にAIで画像を生成したり、文書の最初の下書きを作成したりする機能を一部ユーザー向けに限定公開した。アイデアを実現する画像を作成したり、文書の下書きをサポートしたりするなどの機能をテストしているという。
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Googleは2023年10月12日(米国時間)、Google検索使用時に、AIで画像を生成したり、文書の最初の下書きを作成したりする機能を一部ユーザー向けに限定公開した。米国で、生成AIを活用した検索体験「Search Generative Experience」(SGE)の実験にオプトインした18歳以上のユーザーのみが英語で使用できる。
アイデアを実現する画像を作成したり、文書の下書きをサポートしたりするなど、ユーザーが検索中にさらに多くのことを実行できる新しい方法をテストしているという。
具体的なイメージを探しているのに思い描いているものが見つからない場合や、視覚化するのに助けが必要なアイデアを思い付く場合がある。例えば、「料理が大好きで、一番好きな動物はカピバラ」という友人のためにカードを作りたい場合、「シェフの帽子をかぶって朝食を作っているカピバラの絵を描く」と指定して検索すると、SGEは生成された画像を最大4つまで結果として表示する。
これらの画像のいずれかをタップすると、生成AIが最初のクエリをどのように拡張したかが詳細な説明文とともに示される。例えば、「シェフの帽子をかぶって森の中で朝食を作り、ベーコンを焼いているカピバラの写実的な画像」といった説明だ。そこから説明を編集してさらに詳細な指定を追加すると、理想の画像に近づけることができる。代わりに、カピバラのシェフがハッシュポテトを作っているところを見たい場合、雲のある水色の背景を追加したい場合も、簡単に変更できるという。
SGEの実験にオプトインしている場合、「Google画像検索」において、AIで生成された画像を直接作成するオプションが表示される場合もある。この機能は、「ミニマリストのハロウィーンのテーブルセッティング」「不気味な犬小屋のアイデア」といった新しいインスピレーションを探しているときに表示されるように設計されている。
AIは新しくエキサイティングな可能性を開く可能性があるが、GoogleはAIを責任ある方法で導入する必要性も認識している。そのため、Googleは画像生成機能に安全策を組み込んで、有害なコンテンツや誤解を招くコンテンツなど、禁止されている生成AIの使用ポリシーに反する画像の作成をブロックしているという。また、SGEを通じて生成された全ての画像には、AIによって作成されたことを示すメタデータのラベルと、埋め込まれた透かしが含まれる。
また、画像のコンテキストと信頼性を簡単に評価できるようにする「About this image」というツールも近日公開予定だ。例えば、この画像の類似バージョンがいつGoogleに最初に表示されたかを示すことができる。または、ニュースサイトやファクトチェックサイトなど、同様の画像を使用する他のWebページを表示する。
検索でプロジェクトやトピックを調査しているうちに、文章執筆のアイデアやインスピレーションを探したくなることがある。こうした長時間にわたる検索を支援するために、GoogleはSGEによって書面の下書き機能を提供する。下書きを短くしたり、トーンをよりカジュアルに変更したりできる。
例えば、ガレージをホームオフィスに変えるなど住宅の修繕を検討している場合、Web上で役立つアイデアや連絡したい請負業者を見つけたら、SGEに「ガレージをホームオフィスに変えるための見積もりを依頼する請負業者向けのメモを書いてください」と依頼できる。
そこから、個人的なタッチを追加する準備ができたら、下書きを「Googleドキュメント」「Gmail」に簡単にエクスポートできる。「Google Workspace」のプライバシー保護はこのエクスポート機能にも引き継がれている。
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