Googleは、ブラウザ上でPythonなどを記述、実行できる「Google Colaboratory」サービスの全プラン(無料プランを含む)のユーザーが、175のロケールでAIコーディング機能に期間限定でアクセスできるようにした。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
Googleは2023年12月19日(米国時間)、期間限定のトライアルサービスとして、ブラウザ上でPythonなどを記述、実行できる「Google Colaboratory」(Google Colab)サービスの全プラン(無料プランを含む)のユーザーが、175のロケールでAIコーディング機能にアクセスできるようにしたと発表した。
これまでAIコーディング機能(コード補完、自然言語によるコード生成、コーディング支援チャットbotなど)は、米国の有料プラン(Pro+以上)ユーザーにしか提供されていなかった。
これらのAIコーディング機能は全て、Googleの大規模言語モデル(LLM)「PaLM 2」をベースに構築されたコード生成、補完のための基盤モデル「Codey」の上に構築されている。PaLM 2は、2023年5月開催の「Google I/O 2023」で発表された。
Google Colabは、世界中の数百万人の学生を含む1000万人以上の月間アクティブユーザーを抱えており、Google最大のAI対応コーディングツールとなっている。
Google Colabは、世界中のユーザーが高度な計算リソースにアクセスできるようにすることを目指しており、GoogleのTPU(Tensor Processing Unit)やNVIDIAのGPU(Graphics Processing Unit)へのアクセスを無料で提供している。
高度な計算能力へのアクセスとAIコーディング機能のトライアルを提供することで、Google Colabは、高度な専門家から学生まで、全てのユーザーが機械学習(ML)とAIを学び、開発し、実践できるように支援すると述べている。
期間限定ながらも、こうしたAIコーディング機能を試し、全てのGoogle ColabユーザーにGoogleの生成モデルのパワーを体験してもらいたいとしている。
Googleは、AIコーディング機能のトライアル期間が、2024年に入っても長く続くことを期待すると述べている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.