グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回は日立造船で基幹システムの保守などを担当している張 冬堯(チョウ・トウギョウ)さんにお話を伺う。中国の小さな町で生まれ、大好きな『スラムダンク』とともにバスケやアニメに夢中になっていた少年が、エンジニアリングの道に進んだ理由とは。
国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。今回は日立造船で基幹システムの保守などを担当している張 冬堯(チョウ・トウギョウ)さんにお話を伺った。中国の大学入試は過酷で、「高校時代は勉強以外の思い出がない」という張さん。そうして勝ち取った大学で人生を変える出会いがあった。
聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
阿部川 “Go”久広(以降、阿部川) ご出身はどちらですか。
張 冬堯(チョウ・トウギョウ 以下、張さん) 中国で育ちました。生まれた都市は、遼寧(りょうねい)省遼陽(りょうよう)市という小さな町です。同じ省では、大連と瀋陽(しんよう)の方が有名ですね。
阿部川 遼寧省遼陽市は、どういう町ですか。
張さん 有名なことはあまりないですね。農業が中心の小さな町です。
阿部川 小さなときは、どんなお子さんでしたか?
張さん とにかく話すことが好きな子どもだったと思います。テレビを見て、テレビのキャラクターと会話することもありました。
阿部川 キャラクターということはアニメでしょうか。当時見ていた番組を何か覚えていますか。
張さん アニメならバスケットボールを題材にした『スラムダンク』が一番好きでした。他にもいろいろです。当時の中国では日本のアニメがはやっていましたし、アニメ以外に中国のドラマも見ていました。
阿部川 勉強はどうだったでしょう。得意な教科は何でしたか。
張さん 数学ですね。といってもなぜ得意だったかは分からないんですけど(笑)。英語はちょっと苦手でした。日本に留学するまで英語を勉強していましたが、単語がなかなか覚えられなくて。でも数学の公式はすぐ覚えられました。
阿部川 スポーツはどうだったでしょう?
張さん 小学校のころ、7歳か8歳ぐらいからバスケットボールをやっていました。そんなに上手ではなかったですが。中国で人気のスポーツといえば卓球、バドミントン、バスケットボールですが、そのころはバスケットボールが一番人気だったと思います。
やっぱり『スラムダンク』の影響がすごくて、放課後に友達と一緒にやりました。バスケットボールは少人数でできるところがいいですね。サッカーだと12人ぐらい必要ですけれど、バスケットボールは2人からできますので。
はやっていましたね『スラムダンク』。5分か10分の短い休み時間に体育館に集まってわいわいしていたことを思い出します。ちなみに私は下手だったので端の方でドリブルの練習をしていました(笑)。
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