GoogleはGitHub上に「YouTubeLabs」を立ち上げ、パートナーやクリエイターの作業効率化を支援するスクリプトを公開した。これにより一般的なユースケースの自動化が可能になる。本記事ではYouTubeLabsの概要を紹介する。
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Googleは2024年2月8日(米国時間)、GitHub上に新しいプロジェクト「YouTubeLabs」を立ち上げ、パートナーやクリエイターの作業効率化を支援するスクリプトを公開した。
GoogleはYouTubeのエコシステムにおいてイノベーションとコラボレーションを推進するためには、オープンソースソフトウェア(OSS)が不可欠であると考えているという。
「一般的なユースケースを自動化するスクリプトを公開することで、YouTubeでの自動化をより身近なものにできる。そのことにより、パートナーやクリエイターによるYouTubeコンテンツ管理における、最も一般的な処理シナリオのコストが削減できるだろう」(Google)
GoogleはYouTubeLabsで、「code-samples」リポジトリにオープンソースのコードサンプルを掲載した。以下のように、さまざまなユースケースに対応したオープンソースのスクリプトを提供している。
ほとんどのコードサンプルは、公開されているYouTube APIまたはGoogle APIに依存し、ドキュメント/コメントが充実している。このため、パートナーやクリエイターは簡単に変更ができる。
YouTubeLabsでは、最小限の設定と最小限のインストールで、コードをできるだけ容易に使えるようにしている。このために活用しているのが「Google Colaboratory」(Colab)と「Google Apps Script」(Apps Script)だ。
Colabは無料のクラウドベースのJupyter Notebookサービスで、GPUやTPUを含むコンピューティングリソースへの無料アクセスを提供する。Colabは特に機械学習やデータサイエンス、教育に適している。ColabはGoogle Driveと統合されており、ブラウザ上でPythonコードを実行できる。
Apps Scriptはサーバレスな開発プラットフォームで、Google Workspaceと統合されたアプリケーションを簡単に作成できる。機能豊富なAPIを利用してGoogleサービスを拡張し、独自のWebアプリケーションを構築可能だ。開発したプロジェクトはGoogle Driveに保存して共有したり、Chrome Web Storeで公開したりできる。
YouTubeLabsのコード共有リポジトリにあるコード例を幾つか紹介する。
Googleは、今後数カ月でオープンソースのサンプルをさらに充実させていく予定だ。
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