エッジサーバ総支出、2027年までに190億ドルに達するとの予測 ABI Research「クラウドネイティブソリューションは重要な要素であり続ける」

ABI Researchはエッジサーバに関するレポートを発表した。レポートでは、エッジサーバの総支出は2027年までに190億ドルに達すると予測されている。その他レポートで取り上げられたエッジサーバに関する予測を紹介する。

» 2024年04月08日 11時00分 公開
[@IT]

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 ABI Researchは2024年3月21日(米国時間)、エッジサーバに関するレポートを発表した。レポートでは、世界のエッジサーバの総支出は2027年までに190億ドルに達すると予測されている。企業によるオンプレミスの支出は、そのうち55%の約105億ドルになるという。通信事業者の支出は70億ドルに達すると予想されており、続いてハイパースケーラーが7億9000万ドル、ニュートラルホストが7億4000万ドルと続くと予想されている。

 「パブリック、プライベート、ハイブリッドクラウド環境の統合が進み、データサイロが解消されることが予想される。組織は、エッジベースのアプリケーションを包括的なクラウド戦略の一部として統合できるようにする上で、クラウドとエッジ環境を取り巻くエンドツーエンドのデータ管理戦略を持つことで得られるビジネス価値が重要だと認識しつつある」と、ABI Researchの分散およびエッジコンピューティング担当シニアアナリストのイー・カイ・ウォン氏は述べている。

 ABI Researchは、コンテナやAPIなどのクラウドネイティブソリューションは、あらゆる組織のデジタル戦略の重要な要素であり続けるとしており、「エッジツークラウド(Edge-to-cloud)オーケストレーションプラットフォームを導入することで、組織はクラウドネイティブアプリケーションを使用してエッジに導入されたワークロードを活用し、事業の全体像を描いて、より優れた意思決定ができるようになる」と述べている。

 「AIの出現により、エッジツークラウドのオーケストレーションの必要性も高まる。現在の最新のエッジインフラストラクチャでは、収集されたデータを集中型クラウドリポジトリに転送する必要がなくなり、エッジでAI推論モデルを処理できるようになった」とウォン氏は結論付けている。

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