The Linux Foundation Japanは、「継続的インテグレーション&継続的デリバリーの近況:ソフトウェアデリバリーパフォーマンスの進化」を公開した。それによると、2024年第1四半期時点で83%の開発者がDevOpsに関与していることが分かった。
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The Linux Foundation Japanは2024年4月17日、Continuous Delivery Foundation(CDF)の最新レポート「State of CI/CD Report 2024:The Evolution of Software Delivery Performance(継続的インテグレーション&継続的デリバリーの近況:ソフトウェアデリバリーパフォーマンスの進化)」を公開した。これは、継続的インテグレーション(CI)と継続的デリバリー(CD)開発者エコシステムの現状と、過去3年半の進化の過程を分析したもの。
レポートによると、ソフトウェア開発経験が少ない開発者は、DevOpsのプラクティスや技術の採用率が低い傾向にあることが分かった。DevOps関連の活動に関与している人の割合は2024年第1四半期時点で83%。携わっている業界別で見ると「産業用IoT(Internet of Things)開発者」は90%、「ML(機械学習)/AI(人工知能)開発者」は85%、「ゲーム開発者」は80%だった。企業規模別では「中規模企業」が最も高く90%だった。
一方で、DevOps実践者が使用する「DevOps関連技術の平均数」は減少していた。2023年第1四半期以前は平均で「4種類以上」だったのに対して、2024年第1四半期は「3.4種類」。The Linux Foundationは「DevOps技術の使用量は時間の経過とともに減少しているが、相対的な人気は維持している。開発者の人口や利用可能なツールの数は継続的に増加していることから、DevOps技術を使用する開発者の割合が減少したとしても、技術の使用率の低下を示すとは言い切れない」としている。
また、CI/CDツールを使用することで、全てのDORA(DevOps Research and Assessment)指標でデプロイメントパフォーマンスが向上しており、マネージドCI/CDツールとセルフホストCI/CDツールを同時に使った場合、その効果が最も大きくなったという。ただし、同じ形式の複数のCI/CDツールを使用すると、相互運用性に関する課題が原因で、デプロイメントパフォーマンスが低下することも明らかになった。
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