オーティファイは、ソフトウェアテストの内製化に関する実態調査の結果を発表した。「一部のみ」を含めると、調査対象企業の9割以上がソフトウェアテストを内製化していることが分かった。
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オーティファイは2024年11月7日、ソフトウェアテストの内製化に関する実態調査の結果を発表した。この調査は社内でソフトウェアテストを実施している企業(従業員1000人以上)に勤める、ソフトウェアとプロダクトの開発とテストの責任者を対象に実施し、410人から有効回答を得た。それによると、ソフトウェアテストを「完全に内製化している」と回答した企業の割合は39.0%、「一部内製化している」は51.7%だった。
ソフトウェアテストを内製化している企業に、内製化のメリットについて聞くと「開発チームの品質意識が向上した」が最も多く、55.6%(複数回答、以下同)。次いで「開発チームの製品理解が深まった」(51.3%)、「テストに関わるコストが削減できた」(44.1%)、「開発のスピードが速くなった」(33.1%)などが上位を占めた。
一方で、69.4%の企業が「ソフトウェアテスト内製化によって新たな課題が発生した」と回答した。新たに発生した課題のトップ3は、「社内リソースの負担の増加」(61.2%、複数回答、以下同)、「チーム間でのテスト方法の標準化」(47.3%)、「一時的に開発やテストスピードが低下」(44.2%)など。
オーティファイは「日本のIT人材不足が深刻化しており、内製化の推進に当たって新たに人材を採用することが難しく、すでにある社内リソースに頼りがちになってしまう」と推察している。これらの課題の解決方法として、84.1%の企業が「テスト自動化」を挙げた。また、ソフトウェアテスト内製化の利点として開発スピードの向上を33.1%の企業が挙げているのに対して、44.2%の企業が一時的に開発スピードが低下していると回答している点について、同社は「内製化には腰を据えた対応が必要ということを示唆している」と分析している。
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