パーソルキャリアは「doda転職求人倍率」を発表した。2024年3月の転職求人倍率をまとめたもの。「コンサルティング」や「人材サービス」の求人倍率は8倍超えており、不足感が続いている状況だ。
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パーソルキャリアは2024年4月18日、2024年3月の「doda転職求人倍率」を発表した。これは、パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」の会員登録者(転職希望者)1人当たりの中途採用求人数で、同社は「中途採用市場での需給バランスを表す」としている。それによると、2024年3月の転職求人倍率は対2024年2月比で0.10ポイント増の2.77倍だった。
求人数は、対2024年2月比で0.4ポイント増(100.4%)、対2023年3月と比べると20.4ポイント増(120.4%)だった。転職希望者数は、対2024年2月比で3.3ポイント減で96.7%、対2023年3月比では2.2ポイント減の97.8%だった。
業種別で求人数の変化を見ると、前月(2024年2月)から増えたのは12業種中7業種。増加率が高かった上位2業種は、「コンサルティング」と「人材サービス」だった。
doda編集長である桜井貴史氏は「伸びが大きかった2024年2月と比べると、同年3月は新たに募集を始める求人がやや落ち着いたものの、引き続き募集している求人の積み上げがあり、求人数は前月比で微増だった。それに対して転職希望者数は、新年度に向けて転職活動を行う人が増えた1月と2月の反動で、3月は微減した」と分析している。
2024年4月の求人数についてパーソルキャリアは「横ばい」または「微増」を見込んでいる。これは、2024年度に採用を計画しているポジションの求人が続くと予測されるためだ。転職希望者数については「増加」を見込んでいる。その理由として同社は「新年度が始まることによるキャリアへの心情変化や、部署異動といった環境の変化によって転職を検討する人がいること、また近年、新社会人が4月の段階で転職サービスに登録する動きが見られること」を挙げている。
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