ギークリーは、IT業界の転職市場レポートを公開した。2023年1〜3月にギークリーを利用した採用企業と転職希望者のデータを分析した。事業会社への転職者数は対2022年比で約2倍と大幅な伸びを示している。
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ギークリーは2023年6月6日、IT業界の転職市場レポートを公開した。これは、2023年1月〜2023年3月にギークリーを利用した採用企業と転職希望者のデータを分析したもの。それによると、IT業界の求人数は2022年と比べて37ポイント増加していた。
レポートによると求人数が最も伸びた業種は「事業会社」で、2022年と比べて88ポイント増加していた。「化学、消費財メーカー」や「流通、小売」など、これまでIT人材を積極的に採用していなかった業界の求人が増えており、特にWeb系のSE/PG(システムエンジニア/グログラマー)や社内SEの求人が多いという。この理由についてギークリーは「自社ITサービスの開発や社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進させるためにエンジニア採用を増やしている」と分析している。
ギークリーを利用した転職者数を見ると、2023年1月〜2023年3月は対2022年比で25ポイント増だった。事業会社への転職者数は対2022年比101ポイント増と約2倍、その中でもエンジニアの転職者数は2022年比で122ポイント増加していた。一方、「インターネット業界」ではエンジニアの転職者数が減っており、ギークリーによると「事業会社との争奪戦が激しくなっている」という。
ギークリーを利用して転職したエンジニアの経験職種を見ると、「SE/PG」が34%、「社内SE」が31%、「インフラSE」が16%だった。事業会社は、SE/PGの経験があるエンジニアを積極的に採用しており、特にSIerや受託でWeb系SEまたはオープン系SEの経験者が多かった。
ギークリーは「サービス開発、DX化の推進に関連する技術力を持つ人材が欲しいという事業会社の意向と、企画や設計など幅広くプロダクトに関わる経験がしたいというエンジニアの意向がマッチした結果だ」としている。
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