MicrosoftはVisual Studio Codeのバージョン1.88を公開した。タブのラベルのカスタマイズやインラインチャットの改善などが実施された。本記事ではアップデートの主な内容を紹介する。
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Microsoftは2024年4月4日(米国時間)、WindowsやLinux、macOSに対応するクロスプラットフォームのエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)のバージョン1.88を公開した。本記事では主なアップデート内容を紹介する。
タブのラベルをカスタマイズできるようになった。カスタムラベルは有効、無効の切り替えが可能で、カスタムパターンを削除することなく、いつでも元の名前に戻れる。
表示されている全てのエディタでスクロールを同期できるようになった。特定のキーバインドを押しているときだけスクロール同期を有効にすることもできる。
拡張機能が更新された場合、ウィンドウを再読み込みしなくても再起動できるようになった。ただし、リモートサーバに接続している場合はリロードする必要がある。
また、拡張機能の自動更新を有効にしている場合、新しいバージョンのVS Codeと互換性のある拡張機能を更新する。新しいバージョンの拡張機能が現在のバージョンのVS Codeと互換性がない場合は、VS Codeを更新した後にのみ、新しいバージョンの拡張機能が有効になる。
テストシステムがサポートしていれば、新しいRun With Coverageボタンを使ってカバレッジを取得できる。
カバレッジ情報は、デフォルトでは行番号の上にオーバーレイ表示されるが、インラインカバレッジに切り替えることで、ソースファイルの詳細情報を見ることができる。
折りたたみマーカーで定義されたセクションをミニマップが認識し、レンダリングするようになった。これにより、大きなファイルを素早くスキャンできるようになった。
クイック検索では、検索結果がどのファイルに関連しているかを明確にするために、ファイル名のセパレータを固定した。これは、ファイル内に検索語が多数出現する場合に便利だ。
また、特定のファイルの検索結果にカーソルを合わせたり、矢印で下に移動したりすると、ファイルパス区切り記号のボタンも表示する。
マークダウンのセクションヘッダでグループ化されたセルを実行できるようになった。ノートブックのアウトラインビューとスティッキースクロール要素で使用できる。
インラインチャットの改善
インラインチャットがフローティングコントロールとして開始するようになり、より軽量になった。最初のリクエストの後、コントロールはより多くのスペースを取るために拡張される。
また、再実行とフィードバックのコントロールの位置が変わり、AcceptとDiscardボタンの並びがより目立つようになった。
ノートブックカーネルの状態
ノートブックを開いているとき、カーネルの状態(変数や利用可能なパッケージなど)がインラインチャットのコンテキストとして自動的に含まれるようになった。
コミットメッセージ生成の改善
生成されるコミットメッセージの品質を向上させるために、リポジトリ内の直近10コミットのコミットメッセージと、現在のユーザーの直近10コミットのコミットメッセージも追加コンテキストとして含めるようになった。
@workspace /newコマンド
チャットのプロンプトに適合する場合、GitHubリポジトリからキュレーションされたサンプルプロジェクトを提案として提供するようになった。
@terminal/explainスラッシュコマンド
新しい「@terminal/explain」スラッシュコマンドを、コマンドやエラーの説明に最適化した。explainがない場合は、@terminalは修正を提案するよう最適化される。
認証フローの明確化
プライベートリポジトリを開いた際に適切な認証がない場合、認証ダイアログを表示する。ダイアログには、認証が必要である説明と、詳細を知るためのLearn moreボタンが表示される。
変数参照
チャットレスポンスの「Used references」セクションでは、使用されているコンテキストに関する情報を提供する。以前は文脈から抽出された変数のみを表示していたが、チャットプロンプトで明示的に指定した変数も表示するようになった。
チャット送信アクションの追加
チャットビューで、チャット送信ボタンにドロップダウンが追加され、より多くのアクションに簡単にアクセスできるようになった。
アクティブなエディタを選択していない状態で「/explain」を使用し、スコープが複数存在する場合、どのシンボルやブロックスコープを説明するかを確認するためのプロンプトを表示する。
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