BizteXは、SaaSのデータ連携に関する調査結果を発表した。8割を超える企業がSaaSのデータ連携に課題を感じており、約4分の1の企業がデータ連携にCSVファイルを利用していた。
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BizteXは2024年6月13日、SaaS(Software as a Service)のデータ連携に関する調査結果を発表した。この調査はSaaSを利用している企業で、ITサービスの導入、選定に関わる人を対象に実施し、536人から有効回答を得た。それによると、SaaSのデータ連携について86.9%もの企業が、データ連携に何らかの課題を感じていることが分かった。
課題の詳細について聞くと「部門ごとに異なるSaaSを利用しているため、部門間のデータ連携ができていない」が最も多く、39.9%(複数回答、以下同)。次いで「データ連携が複雑化し、全体像を把握できない」(35.4%)、「異なるSaaS間でのデータやステータス管理の一元化、同期ができていない」(35.3%)が上位を占めた。
データ連携の方法で最も多いのは「iPaaS(Integration Platform as a Service)もしくは同様の機能」で47.9%(複数回答、以下同)。次いで「スクラッチ開発したプログラム」が46.5%、「CSV(Comma Separated Values)ファイルのエクスポート/インポートなどによって手動で連携している」が26.7%だった。
現在、iPaaS(もしくは同様の機能)を利用していない企業においても約半数(54.9%)が導入を検討していた。企業規模別に見ると、従業員数が多い企業の方が導入検討率が高く、小規模な企業ではiPaaSが選択肢に入っていないことが分かった。iPaaSの導入に当たって重視していることでは、「API連携に加え、RPA(Robotic Process Automation)とも連携できること」(49.7%、複数回答、以下同)や、「プログラミングの知識がなくても操作できること」(48.4%)が挙がった。
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