IDCは、世界の通信およびネットワークAPI支出の予測を発表した。2023〜2028年の年間平均成長率は57.1%で、2028年の支出額は67億ドルに達すると予測した。
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IDCは2024年6月6日(米国時間)、世界の通信およびネットワークAPI支出の予測を発表した。2023年の支出額は7億ドル。2023〜2028年の同市場における年間平均成長率(CAGR)は57.1%で、2028年には67億ドルに達すると予測している。
接続性の価値が徐々にコモディティ化する中、あらゆる業界でデジタルプラットフォームへのシフトが進んでいる。
IDCは「CPaaS(Communications Platform as a Service:API経由で通信機能を提供するクラウドサービス)やクラウド企業がユーザーを取り込み、開発者エコシステムを拡大する一方、通信事業者は、パラダイムへの適応が遅れている」と分析した上で、「5GネットワークとAPIを組み合わせることで、通信事業者はデジタル分野において主要な接続プラットフォームとしての役割を再確立できる。プログラムでカスタマイズ可能な接続サービスを提供することで、開発者との連携強化が加速するだろう。既に詐欺検出、位置情報、デバイス情報に関する商用APIも提供されている」と述べている。
IDCのIoT・通信ネットワークインフラストラクチャリサーチマネジャー、パトリック・フィルキンズ氏は、次のように述べている。
「通信事業者は、ハイパースケールクラウドプロバイダーや大手CPaaS企業などの支援を受け、最新のネットワークAPIへの取り組みを推進させている。取り組みを成功させるには、APIアグリゲータやシステムインテグレーター(SIer)といった幅広いエコシステムの協力も不可欠だ」
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