Omdiaはサーバレスコンピューティング市場の調査レポートを発表した。これによると、サーバレスコンピューティングの市場規模は190億ドルに達しているという。
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Omdiaは2024年6月27日(英国時間)、サーバレスコンピューティング市場の調査レポート「Serverless Computing Tracker 2024」を発表した。これによると、サーバレスコンピューティングの市場規模は190億ドルに達しており、主要パブリッククラウドがこの市場で最大のシェアを占めているという。
Amazon Web Services(AWS)は、市場シェアの47.3%を占め、Microsoft Azureが38.9%でそれに続いている。Omdiaは、この市場が2028年までに年平均成長率16.5%で410億ドルに成長すると予測している。2021年から2023年にかけて成長率はわずかに低下したが、Omdiaの予測では、2024年から2028年の間に成長率が回復して上昇し、AI(人工知能)ワークロードがクラウド収益の増加に重要な役割を果たす見込みだ。
レポートによると、サーバレス市場は「コンピューティングおよびDevOpsツール」「サーバレスストレージ」「アプリケーション/サービス統合」という3つの異なるサービスカテゴリーに分かれている。Omdiaは、クラウド開発者の少なくとも3分の1がサーバレスコンピューティングを使用しており、その数は増加傾向にあることを明らかにした。
Omdiaのクラウドおよびデータセンターリサーチプラクティス 主任アナリストのマイケル・アゾフ氏は次のように説明している。「サーバレス市場は、最初はシンプルなFunction as a Service(FaaS)として始まった。FaaSでは、開発者が幾つかのコードをサーバレスサービスに送信し、そのコードを従量課金制(通常はミリ秒単位での課金)で実行する。ホストプロバイダーは、ワークロードが完全に管理され、ユーザーから隠された状態で実行される大規模なマルチテナントコンピューティングアーキテクチャを運用している。これを生かし、多様なサーバレスコンピューティングサービスが急速に成長した。2024年現在、ワークロードはコンテナで実行でき、さまざまな開発者向けツールやDevOpsツールが当社の呼ぶ『コンピューティングおよびDevOpsツール』として利用できる」
エンタープライズアプリケーションは通常、ステートフルなサービスを必要とし、データ集約型のワークロードには強力なストレージ機能が求められる。これにより、Omdiaが第2のサーバレスカテゴリーと位置付けている「サーバレスストレージ」が導入された。さらに、開発者はアプリケーションのワークフローを管理し、シームレスなサーバレス統合を実現しようとしている。これに対応するため、Omdiaは「アプリケーション/サービス統合」を第3のサーバレスカテゴリーとして設定している。
アゾフ氏は次のように結論付ける。「サーバレスは現在広く採用され、主要パブリッククラウドに大きな収益をもたらしている。半面、サーバレスサービスが多過ぎるせいで、新規参入者が最適な出発点を特定した上でさまざまなオプションを検討することが困難になる可能性もある。そのため、企業は何らかのガイドラインを設ける必要があるだろう」
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