【 Mount-VHD 】コマンドレット――仮想ディスクを接続(マウント)しディスクとして使用可能にするWindows PowerShell基本Tips(110)

本連載は、PowerShellコマンドレットについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は「Mount-VHD」コマンドレットを解説します。

» 2024年07月29日 05時00分 公開
[後藤諭史@IT]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

「Windows PowerShell基本Tips」のインデックス

連載目次

 本連載では、Windows PowerShellの基本的なコマンドレットについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、仮想ディスクを接続(マウント)しディスクとして利用可能にする「Mount-VHD」コマンドレットです。

Mount-VHDコマンドレットとは?

 「仮想ディスク」は物理ディスクと同じ機能を持ちながら、OSからは“1つのファイル”として扱うことが可能なディスクイメージファイルです。そのため、Windowsの「エクスプローラー」からは単なるファイルとして見えるため、物理ディスクのように扱うことはできません(画面1)。

ALT 画面1 Windowsのエクスプローラーからは、仮想ディスクはファイルとして扱われている

 この状態では仮想ディスクに格納されているファイルに対して読み込み/書き込みができないため、OSから仮想ディスクを物理ディスクと同じように認識させる必要があります。そこで、仮想ディスクを「接続(マウント)する」ことで、物理ディスクと同じように扱うことができるようになります。

 GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)ツールでは、「ディスクの管理」ツールの「操作」メニューから「VHDの接続」を実行することで仮想ディスクをマウントできます。Windows PowerShellで仮想ディスクをマウントする場合は、今回紹介するMount-VHDコマンドレットを使用します。

【注】Mount-VHDは「Windows PowerShell用Hyper-Vモジュール」に含まれるコマンドレットです。GUIの「Windowsの機能の有効化」や「役割と機能の追加」から「Hyper-V」を有効にするか、Windows PowerShellで「Enable-WindowsOptionalFeature」コマンドレットで有効にすることで使用できます。


Mount-VHDコマンドレットの書式

Mount-VHD [オプション]


Mount-VHDコマンドレットの主なオプション

オプション 意味
-Path マウントする仮想ディスクのパスを指定する
-NoDriveLetter ドライブレターを設定せずにマウントする場合に指定する。省略可能
-ReadOnly 読み取り専用状態でマウントする場合に指定する。省略可能
-Passthru オブジェクトをパイプで渡す場合に使用する。省略可能

指定した仮想ディスクをマウントする

 Mount-VHDコマンドレットを必須オプションの「-Path」で仮想ディスクのパスを指定して実行することで、仮想ディスクをマウントできます(画面2)。なお、Mount-VHDコマンドレットは管理者権限で実行する必要があります。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。