ギークスは、2024年4〜6月の案件倍率をまとめた「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。案件数と、案件を探すフリーランスのどちらも増加傾向にあり、特に航空、宿泊、観光業界を中心に「DX推進案件」が増加していた。
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ギークスは2024年8月8日、同年4〜6月の案件倍率をまとめた「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。2023年同期と比べ、案件数も案件を探すフリーランスも増加していた。
案件倍率は、ギークスが取り扱う案件の数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した値で、2024年4月は5.94倍、同年5月は7.96倍、同年6月は8.53倍で、2024年四半期(4〜6月)累計では7.50倍となっている。
案件数の対前年同月比増加率は、4月が21%増、5月が44%増、6月が22%増。ギークスは「インバウンド需要の高まりの影響を受けて、航空、宿泊、観光業界を中心に、予約決済システムの開発などDX(デジタルトランスフォーメーション)推進案件が増加傾向にある」と分析している。企業の需要が高いスキルは、「Java」「PHP」「TypeScript」など。案件を探すフリーランスの対2023年同月比増加率は、4月が47%増、5月が18%増、6月が42%増だった。
2024年7〜9月に関してギークスは「案件数は7〜8月は横ばいで9月からは徐々に増加するだろう。案件としては、建設業界の高齢化と人材不足、働き方改革関連法の順守に向けた建設業界のDX化に伴う案件が増加する」と予想している。なお、フリーランスの案件は期末である9月末で終了するものが多いため、案件を探すフリーランスは、7月は横ばいで推移し、8月中旬以降から増加する見込みだ。
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