Rustプロジェクトは2024年後半のプロジェクト目標を発表した。発表された26の目標のうち、特に野心的で影響力の大きい3つの目標を主要目標と指定している。
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Rustプロジェクトは2024年8月12日(米国時間)、プログラミング言語Rustにおける2024年後半(2024H2)の26のプロジェクト目標を発表した。これは、開発ロードマップの策定を実験的に初めて行うもの。順調に進めば約半年ごとに実施する予定だという。
Rustプロジェクトは、26の目標のうち、特に野心的で影響力の大きい次の3つを主要目標と指定している。
Rustプロジェクトは、3つの主要目標の詳細や、その他の目標について次のように説明している。
Rust 2024エディションは、2015年、2018年、2021年のエディションに続く4回目のRustエディションとなる。2021エディションと同様、2024エディションは「大規模なマーケティングキャンペーン」ではなく、Rustを使いやすくすることを目的としたものだ。
2024エディションで予定されている変更は以下の通り。
Rustプロジェクトは「2025年1月3日にβ版、2025年2月20日に安定版のリリースを予定している『Rust v1.85』で、2024エディションをリリースする計画だ」と述べている。
2024年内に、非同期(async)Rustの重要な構成要素となる幾つかの機能を提供する予定だ。特に注目されるのは、非同期クロージャと「Send」という安全性を保証するための仕組みを強化することだ。従来の同期処理と同じレベルの品質で「非同期Rust」を記述できるようにすることを目指す。
非同期Rustは広く利用されており、2023年のRust調査では、回答者の52%がRustを使用してサーバサイドやバックエンドアプリケーションを構築していると回答している。
LinuxカーネルにおけるRustの実験的サポートは、Rustにとって重要な転機であり、Rustがあらゆる低レベルのシステムアプリケーションを対象にできることを世界に示した。だが、そのサポートは多くの不安定な機能に依存しており、実験的な段階を超えることができない状況だ。2024年後半には、このサポートを阻む最大の障害を解消するために取り組む予定だ。
Rustプロジェクトは、3つの主要目標に加え、23の目標をロードマップで明らかにしている。目標の一部は以下の通り。
Rustプロジェクトは、これら3つのフラグシップ目標とその他の23の目標について定期的に進捗(しんちょく)を報告する予定だ。
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