Androidアプリの公式IDEの最新版「Android Studio Koala Feature Drop(2024.1.2)」が公開された。
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Googleは2024年8月29日(米国時間)、「Android Studio Koala Feature Drop(2024.1.2)」の安定版を公開した。
Android Studioは、Androidアプリ開発用の公式の統合開発環境(IDE)。チェコのJetBrainsのIDE「IntelliJ IDEA」をベースにしている。
Android Studio Koala Feature Drop(2024.1.2)のベースである「IntelliJ IDEA 2024.1」は、最新のJava 22機能のサポート、視覚的および機能的に強化されたターミナル、エディタでの行固定表示(大きなファイルでの作業と新しいコードベースの参照を容易にする)といった新機能を備えている。
Android Studio Koala Feature Drop(2024.1.2)では、これらの新機能を利用できる他、以下のように開発、デバッグ、最適化などさまざまな機能強化が行われている。
Androidデバイスストリーミングは、GoogleのモバイルおよびWebアプリ開発プラットフォーム「Firebase」を利用して、リモートの物理的なAndroidデバイスに安全に接続し、物理サーバと物理環境の間で迅速かつ簡単にアプリをテストできる機能(β段階)。これまで20以上のデバイスモデルに対応していたが、新たに「Google Pixel 9」「Google Pixel 9 Pro」「Google Pixel 9 Pro XL」「Google Pixel 9 Pro Fold」「Google Pixel 8a」「Samsung Galaxy Fold5」「Samsung Galaxy S23 Ultra」がサポートされた。
この機能は、Firebaseの「Spark」または「Blaze」プランで利用できるが、初めてFirebaseを使用する場合のサインアップも簡素化された。
「targetSdkVersion」(アプリがターゲットとするAPIレベルを示す整数)をアップグレードするためのステップ・バイ・ステップウィザードを提供する「Android SDK Upgrade Assistant」を利用できる。Android Studio Koala Feature Dropでは、プロジェクトをAndroid 15(API Level 35)にアップグレードするためのサポートが追加された。
1回の認証ステップで複数のGoogleサービスに簡単にサインインできるようになった。Android Studioの「Gemini」、AndroidデバイスストリーミングのFirebase、「App Quality Insights」のCrashlytics、「Android Vitals」レポートの「Google Play」、またはこれらのサービスの組み合わせのいずれを使用している場合でも、新しいサインインフローを使って簡単に起動、実行できる。きめ細かな権限設定により、どのサービスが自分のアカウントにアクセスできるかを常にコントロールすることが可能だ。
「Jetpack Tiles」ライブラリのバージョン1.4を含めることで、Wear OSアプリのタイルのスナップショットを表示できるようになった。
「Jetpack Compose Glance」ウィジェットをIDE内で直接簡単にプレビューできるようになった。マルチプレビューを使用して、標準的なウィジェットサイズと設計されたウィジェットのブレークポイント(サンプルコード)でプレビューすることもできる。
ライブ編集が「手動モード」ではデフォルト(初期設定)で有効になり、安定性が向上し、import文のサポートを含めて変更検出が強化された。
Android Studioは、より高速なUSBケーブルでAndroidデバイスを接続できる場合、デバイスの機能を活用するために接続をアップグレードすることを提案するようになった。
UI(ユーザーインタフェース)の構築とデバッグを支援するために、Android Studioの「Running Devices」ツールウィンドウに、デバイスの一般的なUI設定を簡単に変更できるショートカットボタンが導入された。API Level 33以上で利用できる。
Androidエミュレータ(35.1+)が安定版チャネルでPixel 8aをサポートするようになり、物理デバイスを必要とせずに、より多くのPixelデバイスでアプリをテストできるようになった。
プロファイリング可能なアプリで一般的なパフォーマンス最適化タスク(システムトレースのキャプチャーのような)の起動が最大60%速くなった(Google社内比)。プロファイラのタスク中心の再設計により、アプリのCPU、メモリ、電力使用量のプロファイリングなど、興味のあるタスクを簡単に開始できるようになった。
Android Studioの全体的な品質と安定性も引き続き向上している。Android Studioチームは、Koala Feature Dropの開発サイクルで520以上のバグに対処した。
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