ノークリサーチは、「2024年版 中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」内のコラボレーション分野(グループウェア、Web会議、ビジネスチャット)に関するダイジェストを公開した。中堅・中小企業が生成AI活用を進めていく上でも重要な役割を果たすという。
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ノークリサーチは2024年9月25日、「2024年版 中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」内のコラボレーション分野(グループウェア、Web会議、ビジネスチャット)に関するダイジェストを公開した。調査時期は2024年7〜8月、調査対象は年商500億円未満の中堅・中小企業1300社(日本全国、全業種)の情報システムの導入や運用管理または製品/サービスの選定/決済の権限を有する職責。
レポートでは、10分野にわたる業務アプリケーションの社数シェアやユーザー評価を集計/分析している。その中でも、コラボレーション分野は職種を問わず多くの従業員が日々利用しており、中堅・中小企業が生成AI(人工知能)活用を進めていく上でも重要な役割を果たすという。
また、レポートではグループウェア、Web会議、ビジネスチャットへの機能ニーズ(すでに評価/満足している機能および今後必要と考える機能)も尋ねている。その結果、生成AIについては、「メール文面を自動生成する」「会議の議事録を自動生成する」「販売状況などを自動要約する」「人事書類などを自動作成する」「業務フローを自動生成する」の5つが挙がったという。
下図のグラフは生成AI関連のニーズ項目のうち、「メール文面の自動生成」「会議議事録の自動生成」について、すでに評価/満足している割合(青色)および今後必要と考える割合(だいだい色)を図示したものだ。
「すでに評価/満足している」と回答した割合と、「今後必要と考える」の割合は、どちらも10%未満と低い。ノークリサーチは「中堅・中小企業の生成AI活用はまだ黎明(れいめい)期。現状はメール文面の自動生成が会議議事録の自動生成を上回っているが、今後は双方が同程度になる」と予想している。
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