Gartnerは、企業のネットワーク関連作業の動向予測を発表した。これによると、2023年半ばにネットワーク関連作業の半分以上を自動化している企業は10%未満なのに対し、2026年までの期間で30%にまで増加するという。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
Gartnerは2024年9月18日(米国時間)、企業のネットワーク関連作業の動向予測を発表した。これによると、2023年半ばにネットワーク関連作業の半分以上を自動化している企業は10%未満なのに対し、2026年までの期間で30%にまで増加するという。
Gartnerのシニアディレクターアナリストのクリス・ソーンダーソン氏は次のように述べている。「インフラストラクチャとオペレーション(I&O)のリーダーは、AI(人工知能)ベースの分析や拡張された意思決定およびインテリジェントオートメーション(IA)を活用して、オペレーションの回復力と応答性を向上させ、複雑性に対応しながら、ますます大量のデータを自動化によって処理する方法を模索している」
I&OにおけるIAとは、AI技術、特に生成AIを活用して意思決定を自動化し、I&Oの取り組みに対してアクションを実行する技術だ。IAは、ビジネスの機動性を強化し、より高度なI&Oサービスの実現を推進するために、ますます利用されるようになっている。
IAは新興技術であり、Gartnerの「I&O自動化のハイプサイクル(2024年)」において「幻滅の谷」の段階にあるが、今後5〜10年で幅広く普及し、主流になると予想されている。
Gartnerによると、生成AIの機能が追加されたことで、IAプラットフォームの市場需要は高まっているという。分析と自動化の活用により、IAは運用の改善、効率向上、インサイトの生成を実現する機能を提供する。
サウダーソン氏は次のように述べる。「IT運用のためのAI(AIOps)、アプリケーションパフォーマンスモニタリング、生成AIのための最善の組み合わせのツールを提供するテクノロジープロバイダーがIAに影響を与えるだろう。AIOpsやスタンドアロンの自動化技術プロバイダーは、買収や自社開発を通じてIAへの提供を拡大する可能性がある」
Gartnerの特別バイスプレジデントアナリスト、フランシス・カラモウジス氏は次のように述べている。「IAと並んで、ハイパーオートメーションも、2022年11月に始まった生成AIの熱狂以来、再び関心と需要が高まっている。ハイパーオートメーションは、AI、機械学習、イベント駆動型ソフトウェアアーキテクチャ、ロボティックプロセスオートメーションなど、複数のテクノロジーやツールを活用するものである」
しかし、ハイパーオートメーションの取り組みに関して適切な測定方法を習得している企業は20%に満たない。それに対してカラモウジス氏はこう述べている。「ハイパーオートメーションの取り組みは、広範なテクノロジーロードマップの不可欠の部分を構成しており、一方の端に記録システム、反対側の端にはAIや生成AIが含まれている」
ハイパーオートメーションの需要は、回復力をサポートするために、プロセスや機能全体にわたる運用の卓越性を求めるニーズによって推進されている。この需要により、ハイパーオートメーションが提供するソリューションは、さらに成長を続けるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.