UiPath、Azure OpenAi(ChatGPT)、YOMEL、イルシル、DX Suite……さまざまなツールを武器に、たった1人で自動化プロジェクトを進める男は、「時給2000円分の成果を出したい」と八面六臂(ろっぴ)の活躍の理由を語った。
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「ITで業務効率化を」といわれても、人材が足りないという理由で自動化やデジタル化に取り組めない企業は多いだろう。
だがここに、たった1人で年間1万172時間の工数削減に成功した男がいる。「スタイル・エッジ」の佐藤さんだ。
スタイル・エッジは、士業や医業向けに、インフラ、マーケティング、システム、コンサルティングの4つの領域を柱に総合的な支援を行う企業だ。社内にはシステム事業部があり、クライアントのWeb制作やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援に携わり、顧客や案件を管理する自社プロダクトも保有している。
クライアントのDXを支援するぐらいだから、社内もさぞや自動化やデジタル化が進んでいるのだろうと思うのだが、実情は課題感を抱いていたようだ。
SI(システムインテグレーション)企業勤務などをへて2023年7月に入社した佐藤さんが最初に配属されたのは、総務コーポレートシステム部門だった。手始めにアカウント発行やPCの準備に携わったのだが、厳重なダブルチェックがあり、1人分を発行するのにも長時間待機しないといけない状態だった。
「永遠に待たないといけない」とイライラした佐藤さんは、「RPA(ロボティックプロセスオートメーション)でやれば、いいんじゃね?」と思い、10分でパパパッとツールを作った。
それが全ての始まりだった。
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