全てのVisual Studioユーザーが無料版「GitHub Copilot」を利用可能に Visual Studioでの開発体験はどう変わる?マルチファイル編集や開発環境と連携したチャット機能を搭載

Microsoftは、Visual StudioでもGitHub Copilotの無料プランであるGitHub Copilot Freeが利用可能になったと明らかにした。

» 2025年02月14日 08時00分 公開
[@IT]

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 Microsoftは2025年1月23日(米国時間)、統合開発環境(IDE)「Visual Studio」の全ユーザーが、AI(人工知能)コーディングアシスタント「GitHub Copilot」の無料プラン「GitHub Copilot Free」を利用可能になったと発表した。

 無料プランでは、毎月最大2000件のコード補完と50件のチャットメッセージを利用できる。AIモデルには、Anthropicの「Claude 3.5 Sonnet」か、OpenAIの「GPT-4o」を選択できる。サブスクリプションやクレジットカードの登録は不要だという。

 Microsoftは、Visual StudioでGitHub Copilotを活用するユースケースや、無料プランの利用方法を次のように説明している。

GitHub Copilot for Visual Studioで、開発体験はどう変わる?

複数ファイルの編集

 Copilot Editsにより、1つのプロンプトで複数のファイルに対して変更を実施することができる。

 ユーザーは、変更の影響を受けるファイルや変更内容の説明に基づいて、修正内容を正確に把握できる。また、[Tab]キーで変更を承認したり、[Alt]+[Del]キーで変更を却下することもできる。

コンテキストに応じた回答を得られる「@workspace」「@vs」コマンド

 「@workspace」「@vs」といったコマンドを使用することで、関連するファイルやソリューションなど、コンテキストに応じた最適な回答を得ることができる。

@workspaceコマンドの実行例(提供:Microsoft)

コミットメッセージの自動入力

 GitHub Copilotが自動で変更を確認し、適切なコミットメッセージを提案する。プロンプトをカスタマイズすることで、プロジェクトやチームのルール、自身の文体に合わせたメッセージにカスタマイズすることもできる。

コミットメッセージの自動作成の例(提供:Microsoft)

エラー修正

 GitHub Copilotのファイル認識機能を活用して、コードエラーを修正することもできる。同機能は電球アイコンやエラーリストに統合されており、C#やC++の問題に対する修正案や解説を提供する。

電球アイコンからGitHub Copilotにアクセスする例(提供:Microsoft)

ブレークポイントを自動で追加

 ブレークポイントを設定すべき箇所を迅速に特定し、デバッグ作業を加速できる。コード内の問題箇所を簡単に見つけ出して解決できる。

GitHub Copilotを使ったデバッグ実行の例(提供:Microsoft)

Visual StudioでGitHub Copilotの無料プランを利用するには?

 Visual Studioで無料版GitHub Copilotを利用するには、Visual Studio 2022(バージョン17.8以降)のインストールとGitHubアカウントが必要だ。

 Visual Studioを開き、[Ctrl]+[\]キーを選択するか、画面の右上隅にあるGitHub Copilotバッジのドロップダウンメニューから[チャットウィンドウを開く]を選択することで、専用のチャットインタフェースを開くことができる。

 [Sign up for Copilot Free]でGitHubアカウントを作成するか、[Sign in]でGitHubアカウントにサインインすることで、GitHub Copilotの無料プランの利用を開始できる。

 無料プランの利用状況は、GitHub Copilotバッジのドロップダウンメニューにある[Copilot Free Status]から確認できる。

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