パブリッククラウド事業者以外の企業がデータセンターに期待しているものとは IDCが電力容量予測を発表「特にハイパースケールDCの建設が急ピッチで拡大」

IDC Japanは、国内に設置される事業者データセンターのキャパシティー予測を発表した。IT機器を稼働させるために供給される2024年末の電力容量は2365.8MVA。2024~2029年の年間平均成長率は13.7%で、2029年末の電力容量は4499.6MVAと予測する。

» 2025年02月21日 08時00分 公開
[@IT]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

 IDC Japanは2025年2月19日、国内に設置される事業者データセンター(DC)のキャパシティー予測を発表した。それによると、DC内のIT機器を稼働させるために供給される2024年末の電力容量(以下、ITロード)は2365.8MVA(メガボルトアンペア)になる見込みだ。

画像 2023~2029年のITロード予測(提供:IDC Japan

パブリッククラウド事業者以外もDCに注目

 IDC Japanは、2024~2029年のITロードの年間平均成長率を13.7%、2029年末の電力容量は4499.6MVAと予測している。

 関東や関西ではハイパースケールデータセンターが建設ラッシュとなっており、毎年300MVAを超える規模のDC新設が続く見込みだ。パブリッククラウド事業者はAI(人工知能)関連サービスを拡充しており、ハイパースケールDC内でのAIサーバの導入が急増している。さらにパブリッククラウド事業者以外の企業でもAIサーバの購入台数が増加し、その設置場所としてのDC需要が増えているとIDC Japanは分析している。

 一方、建設コストの上昇によってDC事業者の投資負担が増えているという。IDC Japanは「コスト上昇はDC新設の鈍化要因だが、DCキャパシティーに対する需要拡大が堅調であり、コスト上昇によるDC新設の鈍化はほとんど見られていない」としている。同社の伊藤未明氏(Software & Servicesリサーチマネージャー)は、「特にハイパースケールDCの建設は引き続き急ピッチで拡大する」と分析している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

Server & Storage 記事ランキング

本日月間

注目のテーマ

4AI by @IT - AIを作り、動かし、守り、生かす
Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。