キーペア、スケーリング、負荷分散、エッジ環境――“今どき”の「サーバ運用に必要な技術」超入門AWSで学ぶクラウド時代のサーバ&ストレージ基礎知識(4)

これまであまり物理的なサーバとストレージに触れてこなかった方を対象に、AWSを用いてサーバとストレージの基礎知識を解説する連載。第4回は、AWSの活用に欠かせない「サーバ運用に必要な技術」を詳しく解説します。

» 2024年12月23日 05時00分 公開
[小林浩和ネットワンシステムズ]

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AWSで学ぶクラウド時代のサーバ&ストレージ基礎知識

AWSで学ぶクラウド時代のサーバ&ストレージ基礎知識

 本連載「AWSで学ぶクラウド時代のサーバ&ストレージ基礎知識」は、これまで仮想マシン(Virtual Machine:VM)は使っていたけど物理的なサーバに触れてこなかったエンジニアやサーバ管理者、情報システム部門担当者(情シス)などを対象に、サーバとストレージの基礎知識を「Amazon Web Services」(AWS)の操作を例に解説しています。

 本連載は全7回の予定で、各回は下記のテーマで基礎知識を解説して、テーマに関連するAWSのサービスを紹介していきます。

  • 第1回:サーバ
  • 第2回:ブロックストレージ
  • 第3回:仮想化
  • 第4回:サーバ運用に必要な技術
  • 第5回:ファイルストレージ
  • 第6回:オブジェクトストレージ
  • 第7回:ストレージのデータ保護

 連載4回目となる今回は、「サーバ運用に必要な技術」を紹介します。前回(第3回)では仮想マシンを作成しましたが、実際にサーバを運用する際には、セキュリティ対策やスケーリングなども考慮しなければなりません。また、顧客によっては、IT環境の全てをデータセンターやクラウドで管理できないケースもあります。今回はその一例として、以下の3つを詳しく解説します。

  • 安全な接続を実現する認証(キーペア)
  • 大規模環境におけるスケーリングおよび負荷分散
  • エッジ環境における仮想化

安全な接続を実現する認証(キーペア)

 クラウド上に作成された仮想マシンには、「SSH」(Secure Shell)などでリモートアクセスして運用することになりますが、この際に気を付けなければならないのが“セキュリティ”です。

 パスワード認証でアクセスする場合は、パスワードの使い回しや単純なパスワードを使ってしまったことで漏えいし、第三者にログインされてしまうといったリスクが存在します。そうした事態を防ぐため、よりセキュアにリモートアクセスする方法として「公開鍵認証」を使うケースがあります。

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