Wasmer社は、WebAssemblyランタイムを活用したWordPressホスティングサービスの提供を開始した。Wasmerを使ってローカルでWordPressを実行する手順も公開している。
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WebAssembly(Wasmとも呼ばれる)ランタイムを開発するWasmer社は2025年3月8日(米国時間)、WebAssemblyランタイムを活用したWordPressホスティングサービスの提供を開始した。
WebAssemblyは、Webブラウザなどモダンな実行環境での効率的なコード実行とコンパクトなコード表現を実現する安全でポータブルな低レベルフォーマット。「Wasmer」は、WebAssemblyをネイティブに実行できるようにするオープンソースランタイムだ。
Wasmer上のWordPressは、ホスティングサービスとローカルインストールの2通りで提供される。公式サイトの説明によると、ホスティングサービスは「1カ月10万リクエスト、1GBのストレージ容量、150GBのデータ転送量、100MBのデータベース容量」を超えない場合、無料で利用できるという。
「素早く柔軟にWordPressを構築する選択肢を提供することを目的とした取り組みの一環だ。Wasmerを活用することで、サーバレスプラットフォームである『Wasmer Edge』にデプロイしてWordPressを実行したり、『Wasmer CLI(コマンドラインインタフェース)』を使用してローカル環境でWordPressを実行したりできる」と、Wasmer社は述べている。
Wasmer社によると、サービスの提供開始に向けて、以下のような課題の改善にも取り組んできたという。
Wasmer社は、ローカル環境でWordPressを実行する手順を次のように紹介している。
curl <https://get.wasmer.io> -sSfL | sh -s "v6.0.0-alpha.2"
git clone wasmer-examples/wordpress-wasmer-starter cd wordpress-wasmer-starter
wasmer run . --llvm
Wasmer社は「WordPressサイトのテストや調整、一からの環境構築を目的とする場合に適している。MySQL、Apache、NGINXのセットアップは不要となる軽量さが魅力だ」と述べている。
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